#430 ソフィアリングで花嫁に変身
#430
ノバの口からはチョコへの賛辞の言葉が無限にあふれてきそうだ。
「カノンちゃん、チョコちゃん、この褒賞は実は、女神ソフィア様からなんだ」
アリスの説明に一同びっくりしながらも納得する。
「空間歪の解消はこの宇宙世界を少しでも長続きするために女神ソフィア様の懸案事項だったんだけど、なかなかうまくできなかったのです」
「へえ、そうなんだ」
これはハルトも知らないことだ。
「それがチョコちゃん、カノンちゃんのおかげで解消のめどが立ったので、ソフィア様がお礼をはずんでくれたってわけです」
アリスの説明に今度はルミナが尋ねる。
「ねえ、アリスちゃんはそのことをいつ気が付いたの?」
「そうですね、ソフィア様が神器{空間歪イレーザ}の設計図を私に送ってくれた時に、この神器{ソフィアリング}の設計図もおまけにつけてくれたんです」
「そうなんだ、ソフィア様、なかなか粋なことをやってくれますね」
「巫女さんに男装若侍か、和装はなんだかうれしいなあ」
ハルトはそういうとにやけながら、カノンとチョコの動きを目で追ってしまう。
旗艦ルミナス隊長室にハルトは戻る。少し遅れてルミナも入室する。
「ハルトさん、そんなに和装がいいのですか」
部屋に入るや否や、ルミナがハルトに詰め寄る。
「いや、チキュウの二ホンの衣装なので、懐かしいなあ・・と」
「そんなにいいなら、私も和服を着たいです」
ルミナがハルトに迫る。
#ソフィアリングで花嫁に変身
「ルミナさん、和服は着付けが大変なので・・・無理しなくても・・」
「ハルトさん、ここにこんなものがあります」
ルミナが背後から取り出したのは、ソフィアリングだ。
「あっ、それ・・・いつの間に」
ハルトはルミナがソフィアリングをアリスから借りてきたことに驚く。
しかし、ルミナの次の一言に絶句する。




