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#423 そのようだけど・・・はい、やってくれる人、挙手

#423


「ノバ殿、ありがとう、でござる」

 ノバはチョコを見守るだけでなく、手伝いができてうれしそうだ。


「それと、フェニックス2号と旗艦ルミナスを接続するプラズマエネルギー送信パイプが、この図の赤線部分になるんだけど」


 アリスが示した図では、2号と旗艦ルミナスの間にプラズマエネルギー送信用のパイプで結ばれている。


「これね、実はね、空間歪イレーザってね、超強力な重力場を発生させるんだけど、その反重力の影響がねすごいんだよ」

 アリスは2号のシステム画面を呼び出しながら説明する。


「だから、誰かが、このパイプを制御して、フェニックス2号と旗艦ルミナスが反重力で飛ばされないようにする必要があるんだよねえ」

 アリスの図解を見て、一同なるほどと感心する。


「それってけっこう危険な役目なんじゃないの?」

 カノンが心配そうな顔をしてハルトに聞く。

「そのようだけど・・・はい、やってくれる人、挙手」


「はーい、はい、はい」

 すぐに元気に満ちた手が上がる。この手はもちろんティアナだ。


「ありがとティアナちゃん、そう言ってくれると思っていたわ」

「このティアナ様にお任せを」


「ティアナちゃんのためにもうエネルギーパイプに専用の加工をしてあるよ」

 アリスはそういうと、モニタを使って、説明する。


「エネルギーパイプのこの部分にティアナ専用コックピットを作ってあるからね」

「アリスちゃん、やりやすそうで助かるよ」


「うん、ティアロイドSになって、ここにティアロイドから制御ラインを接続して、操縦のレクチャは資料を送るからね、ティアナちゃんならすぐにできるように調整してあるよ」

「アリスちゃん、ありがとう、やってみるね」


ティアナはそういうと、アリスから送られてきた制御レクチャをさっそくシミュレーションしている。ティアロイドで活躍できるのがティアナにはうれしいのだ。


「よし、これで準備は完了だ、作戦開始は本日1500でいいかな」

 ハルトが作戦開始時刻を宣言する。


「りょーかーい」


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