#422 きゃあー、やっぱチョコは可愛いよ
#422
「チョコ、何を言ってるのよ、このフェニックス隊にはどっちが上とか下とかはないんだよ」
「ノバ殿・・・」
「それに、自分はチョコがいろいろな経験を積んで、航法ユニットとして腕が上がる方がうれしいからね」
「ノバ殿、わかったでござる、がんばるでござる」
チョコはそういうと、にゃあーとネコ鳴きをして、ノバの胸元にしがみつく。
そして、首をうにゅーんと伸ばすと、ノバの唇にちゅっとキスをする。
「きゃあー、やっぱチョコは可愛いよ」
ノバはそういうと、今度はチョコの脇の下に手を突っ込んで、チョコを顔の前に持ち上げる。
そして、ノバの気が済むまで、キスのお返しをする。そして、チョコはノバの枕もとに丸まると、朝までゆっくり眠る。
翌朝、アリスは腫れぼったい目をこすりながら、ブリッジに姿を現す。
「ハルト隊長、できたよ、完成した」
「アリスありがとう、さすがだね」
アリスはモニタに完成した空間歪イレーザを表示する。
「アリスちゃん、これ、最初の設計とちょっと違うくないかなあ」
ルミナの指摘にアリスはてへっと笑って答える。
「ルミナ艦長、ばれちゃいました?」
「そりゃあこれ見れば誰でもわかるよね」
アリスがモニタに映し出した右舷デッキに現れたフェニックス2号に搭載した空間歪イレーザはコントロール部分を含めると、旗艦ルミナスの主砲ほどの大きさがある。
これではフェニックス2号にプラズマジェネレータを乗せるスペースがない。
「じゃじゃーん、そこで、解決方法はこうなりまーす」
アリスが示す次の画像を見て、一同からほほーっと感嘆の声が上がる。
「これでどうでしょうか?」
そこには、空間歪イレーザを搭載したフェニックス2号、2号に高エネルギーを供給するのはなんと旗艦ルミナスだ。
「それでね、ノバ姉、旗艦ルミナスのプラズマジェネレータ制御をお願いしちゃっていいかなあって」
「ノバいいよ、チョコちゃんの手伝いができてうれしいよ」




