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#411 惑星ルクレアとIWS2ベータとの相対位置を確認・・・OKでござる

#411


「だから、拙者はフェニックス2号で下見をしてから、旗艦ルミナスのナビーゲーションを担当したいのでござる」


「チョコちゃん、偉いねー、熱心だねえ」

 カノンがそう言ってチョコを抱き上げる。


「わわわ、カノン殿、こそばゆいでござるよ」

 リリアとカノンはチョコをフェニックス2号に乗せて、旗艦ルミナス左舷デッキにセットする。


「チョコちゃん、フェニックス2号を旗艦ルミナスだと思って、惑星ルクレアまでの航法ナビーゲーションをやってみてね」


「チョコ了解、拙者にぜひやらせて頂きたい」

 チョコはそういって航海長席に座ると、箱すわりをして、フェニックス2号のシステムに接続する。


 フェニックス2号は近距離レスキューを任務とする船体なので、通常は航法ユニットを接続していない。


「チョコ、フェニックス2号と接続できた?」

 リリアがチョコに尋ねる。


「リリア姉、はい、接続完了でござる」

「じゃあ、チョコ、惑星ルクレアまでの航路を設定して」


「了解したでござる、まず惑星ルクレアとIWS2ベータとの相対位置を確認・・・OKでござる」

「次に航行速度を設定してみて」


「わかったでござ・・・あっ!これは・・・」

 チョコはフェニックス2号から戻ってくる情報を見て驚く。


 チョコは航法システムとして、今現在宇宙に存在している宇宙船の航法システムをデータベースとして、航路を設定するのだ。


「どうしたのチョコ」

「リリア姉さん、拙者は航法システムとして惑星ルクレアとの相対位置がわかるだけで航行速度の設定は出来ないでござるよ」


「え?どういうこと?」

「つまり、惑星ルクレアまでの距離が分からないので、相対位置だけからでは航行速度は設定できないということでござる」


「チョコ、それはおかしいじゃないの、惑星ルクレアまでこんな近距離なのにナビゲーションをセットできないなんて、普通じゃないわね」


「リリア姉さん、拙者は惑星ルクレアの周囲のあちこちに空間の歪みが生じているのでは、と思いまするが、いかがでござろうか」


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