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#その41 ルミナ了解、アックスそのまま、船は航路維持、突っ込みます

#その41


「なるほど、そういうのはルミナの得意分野だね。」

「よし、敵の戦意をそぐためにはこれがいいかな」


「?」

「ルミナ、白兵戦兵装用意して」


 白兵戦兵装というのは艦首に対艦アックスを装備して、敵艦に突撃後、相手船内に乗り込んで殲滅するという昔の宙賊がよく使っていた方法だ。


 この時代には全くそぐわない作戦である。しかし、相手の戦意をとことんへし折るために使われていた戦法だ。嫌な雰囲気がする幽霊船のような船と渡り合うにはこれしかないと、ハルトが選んだ戦法だ。


「ハルト船長、なかなか勇ましい戦法をご存じですね」

「まあな、一度やってみたいと思っていたんだ」


 ハルトはそういうとルミナに承諾を求める。ハルトの求めにルミナはコクンとうなずいて笑顔で承認する。


「宇宙船ルミナ、船首に対艦アックスを装備、敵艦に突撃します」

「ルミナ、よし進路任せる、突撃!」


 宇宙船ルミナは小惑星ベルトから抜け出すと、漂流を続ける幽霊宇宙船に船首を向ける。その船首には対艦用アックスが装備されている。アックスをきらりと光らせると、そのまま加速して敵船に一直線に突撃体制に入る。


「ルミナより船長、敵船と接触まであと3分です」

「よし、アックス固定確認、このまま突っ込むぞ!」


「ルミナ了解、アックスそのまま、船は航路維持、突っ込みます」

 対艦アックスは全長2mほどの斧状の武器である。その刃の部分には無数の棘がついており、相手を威嚇する。


「ルミナ、いくぞ、突撃!」

「艦長、了解、いきまーす。」


 ルミナはそういうとためらうことなく相手宇宙船に突撃し、接触するとアックスを脇腹にめり込ませる。敵船は幸い特殊合金などではないらしく、アックスははじかれずに済んだ。


「ルミナより船長、アックス攻撃成功です、やりました!」

「よし、このまま相手艦に乗り込むぞ、敵艦に向けてワイヤ発射」


「ルミナ了解」

ルミナはそういうと、敵艦に向けてワイヤを打ち込む。このワイヤをガイドにして、敵艦に乗り込むつもりだ。


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