#408 うーん、どれもこれも子供っぽくて可愛くないなあ
#408
「やっぱりチョコが一番だねー」
ノバはまだまだミーナミとの恋を実らせる気はないようだ。
#アリス
インターワープステーション2ベータにはアリスの興味を引くものがいっぱいあって、みんながブティックに入る直前に近くのパーツ屋さんにアリスは吸い込まれるように入ってしまう。
それで、遅れてブティック服やに入るのであった。並んでいる商品はどれも可愛らしいものであるが、アリスはあまり興味を惹かれない。
「うーん、どれもこれも子供っぽくて可愛くないなあ」
アリスはそういうと、店の奥の棚に目を移す。
そこはワークウェア、つまり作業服のコーナーだ。作業服は文字通りものづくりなどの汚れる可能性がある時に着用することが多い。
そのために以前は地味な色、デザインの製品が多かったが、最近はカラフルで可愛らしいものも増えている。
「あっ、これ良さそう」
アリスが手に取ったのは、メイドエプロンをモチーフにしたもので、とても可愛らしいデザインだ。アリスは、さっそく試着室に入って試着する。
「みんな、これどうかな」
ワークエプロンを試着したアリスが試着室のカーテンを開いて、姿を現す。
「うーん、いいねえ、アリス、とってもいいよ」
すぐにハルトが反応してアリスをほめる。
ルミナはそんなハルトの反応に内心おだやかではないが、正直なところ、アリスにエプロンはネコにマタタビくらいよく似合っている。
「アリスは美人さんなんだからもうちょっとおしゃれを気にしてもいいと思うよ」
アリスはルミナをはじめとするみんなから言われて、おしゃれの楽しみはみんなからホメテもらえることもその一つなんだなあって思うのである。
プラネタリウム、遊園地、買い物とインターワープステーション2ベータを堪能したフェニックス隊一行は旗艦ルミナスに意気揚々と引き上げる。
「総員へ、旗艦ルミナスはIWS2ベータを離れて、これより惑星ルクレアに向かう」
「おおーっ」
#惑星ルクレアに行こう
惑星ルクレアは、ここIWS2ベータからは3dyほどの距離にある。