#407 ノバが持ってきたのは白い小袖に紺の袴、なんと和服だ チョコ 若侍姿
#407
#チョコ
「でも、拙者は服とかよくわからんでござる」
「じゃあ、私が選んであげるわよ」
ノバはそういうと、チョコを強引に引っ張ってハルトの前に連れてくる。そして、店員にあれこれ聞きながら、服を何着か選び出す。
その横ではルミナとティアナがお互いに似合う服を選び合っている。リリアもJKルックの2セット目を選ぶようだ。
「これなんかどう?」
ノバが持ってきたのは白い小袖に紺の袴、なんと和服だ。
「ノバ殿、これはなんというお召物なのでしょうか」
「ああチョコ、これは和服と言ってどうやらハルト隊長が元居た世界で好まれた衣服のようです」
「それは光栄でござるな、では試してみましょうかの」
チョコはそういうと、ハルトに尋ねる。
「ハルト殿、女子の姿に今だけ変化する許可を頂きたいのですが」
「チョコ、そんな許可は今までだって出したことないだろうが、好きにしなさい」
「ありがとうでござる、ではさっそく・・・変化!」
チョコはそういうとその場でくるりと一回転する。
そして、今まで黒ネコだったチョコが、身長50cほどで、上は白い合わせ、下はは紺色のはかま姿になっている。
チョコ 若侍姿
髪はポニーテールに結い上げており、女若武者の風情である。腰には買ったばかりの日本刀小春を差しており、とってもかっこいい。
「うわお、チョコってこんなに凛々しい美人さんだったんだね」
ノバはそういうとチョコをしげしげと眺める。
「ノバ殿、そんなに見つめられると照れるでござるよ」
「あ、ごめん」
ノバはチョコがあまりにも凛々しくて見とれていたのだ。
「ノバ殿、今日のところはこれまででござる」
チョコはそういうと、くるりと翻って元の黒ネコに戻る。そして、ノバの足元にすり寄る。
「ノバ殿、拙者を抱っこしてほしいでござる」
「いいよー」
ノバはそういいながらチョコを抱き上げると、ぎゅっと抱きしめる。