#405 ティアナとカノンの場合
#405
試着室からルミナが顔を出して、ハルトを呼ぶ。
「これ、どうでしょうか」
ルミナが試着したのは、トップが白、ボトムが薄いクリーム色の夏向きワンピースだ。
胸元にはフリルがあしらわれていて、スカートはふんわりフレア、ハルト好みのどんぴしゃの一着だ。
「うんうん、ルミナすごくいいよ、それ買いなよ」
「ハルトさん、うれしいです、今度のデートには絶対着ていきますね」
ルミナがルンルン気分でハルト好みの一着を選んだので、ティアナも負けてはいられない。
#ティアナ
「旦那様、これどう?」
ティアナも負けじと試着室から顔を出してハルトに聞く。
ティアナが選んだのは、スリップタイプの淡いピンクのワンピースで、むき出しの肩を短めのボレロで覆っている。膝上の丈なので、露出は多いが、鍛え上げたティアナの美脚にはジャストフィットだ。
「おおティアナ、よく似合っているよ、いいねえ」
「じゃあ、自分は今回はこれにしようかな・・・」
ティアナはそういうと、また試着室のカーテンを閉める。どうやら今度は靴やバッグなどの小物を見に行くらしい。
#カノン
「ハルト隊長、カノンちゃんのこの服どうですか?」
リリアがハルトを呼ぶので、ハルトはカノンの試着室に行く。
するとそこには、白を基調に淡い水色のリボンがあしらわれたフレアスカートのワンピースを着たカノンがいる。
「おお!これは可愛いね、カノンちゃんの髪の毛ともぴったりだ」
ハルトはそういうと、リリアがカノンの髪の毛をちょっとなでる。
「じゃあ、これにしようか」
ハルトはそういうと店員にその服を渡す。
「ありがとうございます」
カノンは嬉しそうにお礼を言う。