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#392 ギャラクシーホイールの乗り場にノバの手を握って駈け出さんばかりの勢いで向かう

#392


「そっかあ、じゃあ、今度一緒に使ってみましょうかねえ」

「はい、是非」


 ミーナミは顔をさらに赤らめて返事をする。この枕の本当の意味をノバはどうもわかっていないようなのだ。


 ノバとミーナミを先頭に6人はぶらぶらと施設内をそぞろ歩く。


「ねえねえ、ノバ姉」

「なーに、リリアちゃん」


「そろそろ集合時間が近づいているけど、どうします?」

 リリアはそういうと時計で時刻を確認する。


「そうだねえ、もう一つアトラクションで遊んで解散かなあ」

「えっ、もう終わりですか?」

 ミーナミが情けない声を出す。やっぱりノバたちはどこかのお嬢様学校の修学旅行かな?と思う。

#観覧車ギャラクシーホイール


「まあ、集合時間になるからしょうがないけどね、あと一つか、あっ、あれにみんなで乗ろうよ」

 ノバが指さしたのは観覧車である。


 観覧車、ここではギャラクシーホイールと呼ばれている。ギャラクシーホールは1kほど上空までスカイエレベータで登り、それから宇宙空間に突き出ているホイール部分に乗車し、宇宙空間と地表の境目両方の絶景を楽しむことができる、人気のアトラクションだ。


 そして、最後にギャラクシーホイールを楽しんで一体感を増したカップルが告白したり、キスしたりするお約束のアトラクションでもある。


「ああっ、うれしいです、ノバさん、行きましょう」


 もうこれでお別れと思っていたミーナミはノバのうれしさマックスの提案に小躍りして、ギャラクシーホイールの乗り場にノバの手を握って駈け出さんばかりの勢いで向かう。


 ギャラクシーホイールは特に危険が伴う要素は全くないそのため並んでいるのは、カップルはもちろんのこと小さな子供を連れた家族や、お年を召した方もいる。


 ギャラクシーホイールは激しいアトラクションに疲れた人々の休憩施設も兼ねていることがわかる。


「ノバさん、ワープドラゴンの動きはすごかったですね」

「そうだねえ、ミーナミさん、あの予想できない動きは体にくるねえ」


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