表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
381/699

#381 あら、ルミナさん、しぇいくもなげっとも知らないんですか

#381


「ルミナ艦長、じゃあ、このあたりに詳しくないルミナ艦長の代わりにハルト隊長の食事はこの食通ティアナに任せていただくってことでよろしいんですかねえ」


「ティアナ、それとこれとは別じゃないかしらね」


 そんな二人のやりとりに不穏を感じたハルトはまあまあ、とまたまた仲裁に入る。


「おっ、ここ良さそうじゃん、どう?」

 ハルトが立ち止まって指を差したのは、丸いパンに肉らしきものを挟んだハンバーガーっぽい食べ物屋さんだ。ハンブルガーって書かれているっぽい。


「よし、最初の食事はここのハンブルガーにしようよ、みんないい?」

 お腹が空くと争いが増えることはわかっているので、とにかくみんなの食欲を満たしてしまおうとハルトは提案する。


「ハンブルガーですか、いいですね、おいしそうです」

 ハルトの提案にルミナが賛成してくれたので、他のメンバーもここでいいか、としぶしぶ同意する。


「あっ、シェイクとナゲットつけてもいいかなあ」

「しぇいくとなげっとってなんですか」

 ルミナがハルトに質問する。


「あら、ルミナさん、しぇいくもなげっとも知らないんですか、さすがお嬢様育ちですねえ」


 ティアナがルミナを挑発する。やめてくれ、お前らが本気であばれるとこんなステーション位楽々ふっとびかねないんだからな。


 ハルトはそうつぶやくと、にらみ合うルミナとティアナをしり目にノバチョコを伴ってカウンターでハンブルガーとハンブルシェーク、ハンブルナゲットを人数分注文する。


 インターワープステーション2ベータのゲートと連結したこのホールはとても広く、お店も多い。


 もちろん食事ができるスペースも広々としている。ハルト一行はその一角に陣取って、ノバチョコが注文して持ってきてくれるハンバーガーやナゲットを並べている。あっ、ポテトもちゃんとあるぞ、よしよし、ノバチョコが気を利かせくれたんだな。


「よし、みんな行き渡たったかな」

「はーい」

「じゃあ、インターわプステーション2ベータへの無事の到着を祝ってかんぱーい」


 ハルトが音頭を取ると、全員が高々とシェイクのカップを掲げて近所同士でぶつけ合う。


 ハルトの右隣がルミナで左隣がティアナだ。この配置はどうやら固定したらしい。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ