#380 惑星アルメリアでアリスに出会ったけれど、ここに来たときはまだ引き込・・・
#380
「ああー、そうか、惑星アルメリアでアリスに出会ったけれど、ここに来たときはまだ引き込・・・」
ルミナがアリスとの出会いを懐かしそうに説明しようとするが、アリスはそれをさえぎって説明させない。アリスにとっては惑星アルメリアは黒歴史の塊だ。
「ルミナ艦長、それ以上はルミナ艦長でも言ったら・・・」
「アリス、わかった、わかったから」
ルミナはアリスの怒り度合いを天秤にかけて、この話は打ち切りにする。
「まあまあみんな、せっかくここに来たんだから楽しくやろうじゃないか、なっ」
ハルトはな、けんかはだめだぞ、仲よくしよう、そう言ってみんなをなだめて歩き出す。
「ねえ、ハルト隊長、ここってどんなところなの?」
アリスが尋ねる。
「ここはなあ、3惑星アルメリア、ルクレア、エリシアをつなぐインターワープステーションの中継の機能を持ち、けっこう栄えているんだよ」
「ふーん、そうなんですね、じゃあ面白いところがいっぱいありそうですね」
「そうだな、自分もそんなに詳しくは知らないが、調べながら行けばいいか」
「じゃあ、みんなで楽しそうな場所を見つけましょうよ」
艦長らしく、ルミナが話をまとめる。
「じゃあ、手始めにみんなで食事でもするか?」
「はーい!」
アリスとカノンの目が光る。
ノバもチョコもお腹が空いているのか、小さくうなずく。そしてティアナまでもが頷くのだ。ルミナはただ微笑んでいるだけだ。
「みんな何食べたい?」
「ハンバーガーがいいな」
「私はハルト隊長と同じでいいです」
「うーん、じゃあ俺は信州そばの鴨南蛮にしようかな」
「???」
ハルトの提案にルミナは食べ物のイメージがわかずに困っている。
「ルミナ艦長はオソバ知らないんだ、へへ、このティアナ様は知ってるよん」
「ティアナ、知らなくて悪かったわね、私は惑星への閉じこもりが長かったから、知らないことが多いんですよ」




