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#376 私エリオットはセレシア王国国王の名において、ハルト・アマギとティアナ・セレシア両人の婚姻を認めるものとする

#376


「お父さん、お母さん、これまで愛情を注いで育ててくれてありがとうございます。わたくしティアナはこれからはハルトさんを夫として、生涯愛すると誓いました。ハルトさんとの結婚をお許しください」


 ハルトとティアナはそういうと、エリオットとエリーナの前に直立し、深々と頭を下げる。


「ハルト君、そして、ティアナ、頭を上げなさい」


 エリオット国王はそういうと、ティアナの横に堂々と立ち、エリーナ王妃はハルトの横に立つ。そして国王の威厳をもって声高らかに宣言する。


「私エリオットはセレシア王国国王の名において、ハルト・アマギとティアナ・セレシア両人の婚姻を認めるものとする。二人ともおめでとう」


 エリオットはそういうと、国王杖をハルトの頭上から肩へ、続けてティアナの頭上から肩へと降ろして、ぽんぽんと承認のサインを送る。


「ハルトさん、ティアナ、二人とも結婚おめでとう。私エリーナはセレシア王国王妃として、そしてティアナの母として二人の婚姻を承認し、祝福します」


 エリーナはそういうと、頭上の青いティアラをすっと外すと、頭を下げているティアナの髪に飾る。


ティアナが頭を上げたので、ハルトは両手で優しくティアナを抱きしめる。


「ティアナ、愛している」

「私もです。ハルトさん」


 二人は軽くキスを交わして、見つめあう。見守っているフェニックス隊員から、ほおーとため息がもれる。


 今度はルミナの番だ。エリオットは再び国王杖をルミナの頭上にそっと降ろすと、肩まで円を描きながら優雅に動かし、ぽんぽんと承認のサインを送る。


 エリーナは同様に頭上の赤いティアラを外すと、これをルミナの髪に飾る。赤いティアナはルミナによく似あっている。


「ルミナさん、ハルト君とティアナが結婚し、ルミナさんもまたハルト君と結婚した。つまりあなたも私たちの娘であり、これからはセレシア王国ロイヤルファミリーに連なることになるから、よろしく頼みます」

 エリオットはそういうと再びハルトに頭を下げる。


「そうそう、ハルトさん、ティアナね、こんな娘だけど、ほんとうにもらってもらえるのかしら?」

 エリーナ王妃が真剣な顔をしてハルトに尋ねる。



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