表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
370/480

#その370 ティアナに訂正を要求します、ハルトさんはティアナの夫になっていない、です

#その370


 アリスの説明を聞くと、生体交換液体って、なんだかイケナイ物質のように思えてくる。危ない領域に突入するのも時間の問題かも。あっ、これを製品化して販売すれば、究極の性感グッズになるかも、なんてハルトは考えてしまう。


「アリスちゃんありがとう、ハルトさんの全てを感じることができそうな不思議な感覚になっています」

 恍惚の表情をしているのはルミナだ。


「アリス姉、これ、すごいよ、体全体で夫を感じることができるってこういうことなんだねえ」

 ルミナがそういうとティアナがすかさず追従する。


「ティアナに訂正を要求します、夫、は撤回してください、ハルトさんはティアナの夫になっていない、です」


「ルミ姉、わかったよ、今は、婚約者、でいいよ」

 ティアナは不服そうに訂正するが、絶対に納得していない顔だ。


「アリス姉、ハルト隊長のワープ酔いを防ぐにはこんなことしなくても、睡眠薬で眠らせてしまうのが手っ取り早いのでは?」

 ティアナの言うことはもっともである。


「そうなんだけどね、ハルト隊長、ルミナ艦長、お二人には隊と旗艦ルミナスに何かと指示を出してもらわなきゃいけないこともあるので、眠りっぱなしってわけにはいかないんだよね」


 アリスは一人納得してうんうん、とうなづいている。きっとアリスは先にワープ酔い防止カプセルを作ったので、その効果を人体実験したくてたまらなかっただけだろう。


「ハルトより総員、旗艦ルミナスはこれよりIWS3ベータを横に見ながら、インターワープ3に突入する」


「了解!」

 みんなが元気に返事をする。


「ノバへ、インターワープ3通過中はノバとチョコに任せる、航法ユニットの運用頼むぞ」

「ノバ了解、IW通過はこのノバ様にお任せあれ」


「チョコにもお任せあれ、でござる」

 ノバとチョコはブリッジの航海長と機関長席に座る。


 艦長席と隊長席が空席なので、ノバは緊張しながらも、自分の責任が大きくなったことを実感して気を引き締める。


「スペースレスキュー隊フェニックス旗艦ルミナス、量子ツインエンジン出力全開、インターワープ3ベータよりワープインするよ」

「チョコ了解、航法ユニット正常に動作しているでござる」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ