#その368 白いスリップドレスだけをまとった純白の美女が二人も佇んでいる
#その368
「わあ、隊長、お似合いですよ、もっこりがいい感じです」
「ささ、ではカプセル内にどうぞ」
そういわれて、ハルトはカプセルへ体を滑り込ませる。
「お次はそこのフィアンセと婚約者のお二人です」
「フイアンセって」「婚約者って」
「私、わたし、のこと、かなあ」
ルミナとティアナがシンクロして返事をする。ぴったり息があっていて、素晴らしいコンビネーションだ。普段からこのくらい息が合っているといいんだけど。
「お二人様にはこのワープスーツを着用して頂きます」
そういってアリスが取り出したのは、スリップドレスだ。アリスはルミナとティアナに着用するように目で指示する。
二人はブリッジの衝立の陰に入ると、スリップドレスに着替える。着替えの際の衣擦れの音がとてもリアルだ。
そして、着替え終わった二人が現れる。そこには白いスリップドレスだけをまとった純白の美女が二人も佇んでいる。
「これはこれは・・」
チョコが感嘆の声を思わずもらす。
「ルミ姉もティアナもすっごくきれいだよ、そう・・・」
「まるで女神様が降臨されたようだよ」
リリアが言葉をつなぐ。
カノンも普段は表情に乏しいが神々しい二人を見て、敬虔な信者のように首を垂れている。
「それではルミナ、ティアナ、カプセルに入ってね」
アリスに促されて、今度は神々しい美女二人が酔い止めカプセルの中に入る。
そして中は当然一人用なので密着状態となる。まあ二人ともハルトのフィアンセと妻を自称しているから密着しても問題はない。しばらくして酔い止めカプセルが閉まる。
「みなさん、聞こえますかー」
アリスの声がカプセル内に響く。
「聞こえるよー」「聞こえますよ」
ルミナとティアナも返事をする。