#その367 #酔い止めカプセルにハルト、ルミナ、ティアナが入る
#その367
#酔い止めカプセルにハルト、ルミナ、ティアナが入る
「じゃあ、残ったのは私とティアナかあ」
「えへへへへ・・・」
ルミナとティアナの目が合う。そして火花が散る。
「ここは正々堂々勝負だよ!」
「もちろんですよ、ティアナ、負けませんからね!」
「ええい! もうこうなったらヤケだ! やってやるぜ!」
こうして二人はくじを引く。その結果・・・
「では、ハルト隊長と酔い止めカプセルに入るのはルミナとティアナの二人に決まりましたあ」
アリスが高らかに宣言する。
「おい、アリス、くじ引いたのに二人に決まりっておかしいだろうが」
ハルトは血相変えてアリスに抗議するが、アリスは動じない。
「ハルト隊長、なぜか両方とも当たりくじだったんです、くじ引きの結果は公平なので、真摯に受け止めてくださいね」
アリスは真面目腐って、ハルトに説明する。抗議は受け付けませんよ、と顔に書いてあるようだ。
「アリス、はじめっからこれを狙っていたな」
ハルトの言葉にアリスはてへぺろしてごまかす。
「そんなことないです、くじ引きの厳正な結果です」
アリスはそういうが絶対はなっからの計画だろう、カプセルだって、ツインに偽装したトリプルじゃないか。ハルトはそう思ったが口にはしない。
「じゃあハルト隊長、カプセルへどうぞ」
ハルトはアリスに促されて、カプセルに近ずく。
「ハルト隊長、そのままじゃだめですよ、これに着替えてください」
アリスがハルトに渡したのは肌を覆う部分が限界まで狭い水着状のパンツだ。
「えっ、これに着替えなきゃダメなの?」
「そうです、このワープスーツ(男性用)はカプセル内で情報を正確にやり取りするために、アリスが心をこめて制作したこの世でただ一つの男性用なのですよ、ささ早くお召くださいませ」
ハルトはアリスに急かされて、隊長席の陰に隠れて、ワープスーツを着用する。
「これでどうだ?」




