#その366 じゃあ誰がハルト隊長と酔い止めカプセルに入るか、決めよっか
#その366
アリスがそういうとにっこり笑う。そして他の女性陣も集まってきて、相談を始める。どうやらみんな賛成のようだ。
「じゃあ、みんなも承諾してくれたということで、いいよね」
アリスがみんなの意見をまとめる。
「えへへ、では、やりましょうか」
アリスはそういうと、他の女性陣に声をかける。
そしてインターワープ通過時にハルトの酔いを解消できるよう準備する。
「じゃあ、みんな、いくよー」
アリスがそういうと、全員がうなずく。
そしてアリスはコンソールを操作して、あるコマンドを入力する。するとブリッジの床に大きな穴が開き、そこから巨大な装置が現れる。
それはまるでカプセルホテルのような形をしており、中は人が二人入れるようなスペースになっている。
「よし、じゃあ誰がハルト隊長と酔い止めカプセルに入るか、決めよっか」
アリスはくるりと振り返ると、ニコリとしてさりげなく、とんでもない提案をする。
「おいおい、それってどういう・・・」
アリスはハルトの反応など無視して相談を続ける。
「じゃあ、これで決めていいかな」
アリスはいつの間にか手に棒を何本か持っている。
「棒の先に赤い印が付いている人が当たりね」
「ええー、これで俺の運命決まっちゃうの?」
ハルトはアリスのマジを感じてちょっと戸惑っている。
「あの、自分はチョコがいるし、航法ユニットとして旗艦ルミナスを導かなきゃならいから、ハルト隊長と同衾は遠慮するね」
ノバが真っ先に辞退する。
「じゃあ、私だってカノンちゃん一筋だもんね」
そういってリリアもくじ引きから降りる。
「えへん、私はマシンの面倒を見なきゃいけないし、マイクロマシン達がやきもち妬くとやっかいだから、降りるわね」
アリスもそういって逃げの一手だ。




