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#その363 あはははー、気持ちよかったー

#その363


 ノバはそういうと、旗艦ルミナスを海面に浮上させる。海面が割れて、小山が突き出たようだ。


「ノバ、そのまま離水、上昇開始」

「ノバ了解、重力コントローラ出力上昇、量子プラズマジェネレータ圧縮上昇」


「ルミナより、そのまま大気圏を離脱」

「ノバ了解、重力圏も離脱するよ」


「ルミナより、量子プラズマエンジン始動準備」

「ノバ了解、重力圏離脱後ただちに量子プラズマツインエンジン始動するよ」


 旗艦ルミナスは静かに着実に惑星エリシアの重力圏を脱して、衛星軌道に向かう。衛星軌道では一足先に突っ走ったティアナがふらふらと飛び回って旗艦ルミナスの到着を待っている。


「ティアナ、へろへろじゃないか」

 ハルトがそういうと、ティアナは気が付かないのか応答がない。


「ノバ、あれって大丈夫なのか?」

「まあ大丈夫でしょ、はしゃいでいるだけですよ」


「そうか・・・」

 そしてルミナスは衛星軌道に無事到着する。


「ルミナより、全員集合」

「ティアナ了解、旗艦ルミナス着艦するね、左舷デッキでいいかな」


「ルミナ了解、ティアナは左舷デッキに着艦のこと」

「了解、ティアナは左舷デッキに着艦しまーす」


 旗艦ルミナスは航行速度やや落とすと、ゆっくりと左舷デッキのハッチを開く。そしてティアナが左舷デッキに滑り込むように着艦する。


「あはははー、気持ちよかったー」


「おいティアナ、大丈夫か?」

 ハルトが心配になって声をかける。


「だーじょぶっすよ」

 ティアナは呑気な声で答える。


「まあいい、おーい、ティアナが着艦したから全員ブリッジに集合してくれ」

 ハルトはそういうと、ブリッジにある隊長席に座る。ルミナは艦長席に着座済みだ。


「ルミナより、みんな集まった?」

「ああ、みんないるぞ」


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