#その358 そうだよ、俺はインターワープで激しくワープ酔いするんだよ、悪いか
#その358
「ああ・・」
みんなは興奮から醒めてようやく現実に戻ったようだ。
「そうだった、ハルト隊長は、インターワープで激しく酔うんだった」
ノバが思い出してみんなに説明する。
「そうだよ、俺はインターワープで激しくワープ酔いするんだよ、悪いか」
ハルトは隊長のくせに真っ先にワープ酔いしてしまうことに自己嫌悪とそして引け目をを感じている。
「ノバ殿、このチョコめにハルト隊長殿のワープ酔いのことを説明してもらえないだろうか」
「そっか、チョコはこっちで仲間になったからハルト隊長のワープ酔いのことは知らないんだよね」
「そうでござるよ」
「隊長、チョコに説明してもいい?」
「おっと、ティアナにもお願いしますね」
「もう、勝手にしろ」
ハルトは自分の弱みを説明されて、ふてくされている。
「なるほど、それでハルト隊長殿は少々ご立腹されているのでござるんだな」
「チョコ、そのとおりなんだよ、だから隊長に聞き返しちゃだめなんだよ」
ノバがチョコにこれ以上、傷口をえぐらないようにくぎを差している。
「そこを押してハルト隊長殿にお聞きしたいことがあります」
「なんだチョコ、言ってみろ」
「インターワープで気分が悪くなられたのは、ワープに入る時でござるか、それともワープから抜ける時でござるか」
「ああ、ワープインの時から、10時間くらいがひどいかなあ」
「縦揺れと横揺れどっちがより深いでござったか?」
「それはもうダントツに縦揺れだな」
「ワープイン時からの縦揺れ・・・ハルト殿、拙者の持っている黒丸という一族の秘薬ならワープ酔いを軽減できそうでござるよ」
「チョコ、ほんとうか」
「もちろん、本当でござる、調薬方法はわかっているので、アリス殿に頼んでピクニックまでに準備してもらうでござるよ」




