#その354 「ほーい」 なんとなく気まずい返事をするノバとチョコ
#その354
こうして、スペースレスキュー隊フェニックスの任務は成功する。
「よし、みんな気を付けて帰還してくれ」
スペースレスキュー隊フェニックスの旗艦であるレスキュー艦ルミナスは、フェニックス1号ティアロイドとフェニッスク2号・3号をそれぞれ右舷左舷デッキより迎え入れる。
ティアロイドはティアナにビルドダウンする。フェニックス2号はコンテナを離脱する。中からはフェニックス3号とTURIBITO、太公望などの活躍したレスキューメカが入っている。リリアとカノン、アリスがメンテナンス作業にとりかかるだろう。
全員が任務を成功させて満足そうだ。
#帰投
「ハルト司令、ルミナ艦長、ただいま戻りましたあ」
ティアナ、リリア、カノン、そしてチョコを肩に乗せたノバはブリッジに入ると、ハルトとルミナに任務終了と帰艦の報告を行う。
「ティアナ、リリア、カノン、アリス、ノバとチョコ、任務ご苦労様。ノバチョコは後で説教だからな」
「はい」
気持ちよく返事をする組。
「ほーい」
なんとなく気まずい返事をするノバとチョコ。そう言いながらもフェニックス隊司令のハルトはメンバーを慰労する。
「何か、気になったことはあったか」
ハルトがそう聞くと、ティアナは手を挙げて発言する。
「クルーザの曳航時にインターワープ3からの引き込み力が上昇して、それで太公望だけでは足りなくなったようです」
「そうか、それは問題だな。IW3に何か異常が生じているかもしれないから、エリオット本部長に相談してみるか・・・」
「あとね・・・太公望ってなあに?」
ルミナがそういうと、ブリッジ内が一瞬シーンとなる。
「え?ルミナ艦長?知らないの?」
ハルトはルミナを見る。




