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#その350 チョコ・ショコラ、あんた正気?

#その350


 カノンはアンカーをすかさず制御して、クルーザに固定する。これでノバチョコとクルーザイルカ号はワイヤで結ばれる。


「よーし、大物を釣り上げるぞー」

 ノバチョコはそういうと、太公望を両手で構えて、腕全体を動かして、クルーザイルカ号に向ける。


 同時に太公望に装備している大型高速リールをONにしてワイヤの巻取りを始める。クルーザイルカ号は最初は左右に暴れるように動いていたが、やがてノバチョコの動きに合わせて、IW3内でぴたりと静止する。


「TURIBITO達、頑張って!せーのっ」

「太公望もがんばる!」


 フェニックス1号と3号の加勢を得たことで、イルカ号はインターワープ3から今度こそ、脱出できるように見える。


 だが、まだIW3内に引き込む力が強いらしく、イルカ号を外に引っ張り出すにはいたっていない。


「ティアナ姫、どうしよう、このままだとさすがにエネルギーが尽きちゃうよ」

 ノバチョコはティアナに相談する。


「ノバチョコへ、でもねえ、さすがのティアロイドもインターワープ内は自由に航行することはできないんだよね、残念だけど」


「ノバ殿、ティアナ殿、まだあきらめるには早すぎますぞ」

 ここで声を出すのは、チョコ・ショコラだ。


「イルカ号はきっとIW3内に引っかかっているでござるよ。なので、フェニックス3号でIW3内に突入して、外すのが良いでござるよ」


チョコ・ショコラはさらりと提案するが、インターワープ内に入って引き返した前例は今までにないのである。


「チョコ・ショコラ、あんた正気?」

 ティアナが単刀直入に尋ねる。


「正気も正気でござる、ノバ殿とこのチョコめの航法ユニットをたすき掛けで使えば、インターワープ内で引き返すことが可能になるでござるよ」


「ノバ姉は、どう?新参者のチョコ・ショコラの意見具申を取り入れる気はあるの?」

 ティアナに真剣に聞かれているので、ノバも真剣に答える。


「ティアナ姉、自分はチョコとインターワープ3に突入してみることにするよ」

「やっぱりそうなるよねえ、アリス、聞いていた?」


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