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#その346 ティアナ姫、おまったせ~、おぅ

#その346


 操縦はリリアとカノンが担当する。二人は操縦席に座ると、フェニックス2号のシステムを起動、出発点検を開始する。

 

 アリスはフェニックス2号の1と大きく数字がペイントされたコンテナにアームを使って生成したメカをさっそく積み込む。リリアはフェニックス2号の点検が終わると、アリスごとコンテナをフェニックス2号の胴体に飲み込むようにして搭載する。


「リリアよりルミナ艦長、フェニックス2号、発進準備完了しました」

「ルミナ了解、フェニックス2号はランチャーに移動願いたし」


 フェニックス2号はレスキュー艦ルミナスの左舷デッキに設置されたランチャーに移動する。


「フェニックス2号、ランチャーセット完了」

「艦長了解、フェニックス2号、発進せよ」


「3,2,1,フェニックス2号、発進!」

 ルミナの合図でフェニックス2号はランチャーから押し出されて宇宙空間に勢いよく躍り出る。


 フェニックス2号はティアロイドほどの加速力はない。だが、コンテナ搭載部を見てわかる通り、FX2号の搭載力は半端じゃない。FX2号はリリアとカノンの操縦により、ティアロイドが孤軍奮闘している宙域に全速力で飛行する。


「ティアナ姫、おまったせ~、おぅ」


 リリアはティアナにわざわざ明るく声をかけると、FX2号に逆進をかけて現場宙域に強制停止する。


 リリアは空間ブイを射出しその場に設置する。アンカーを発射して、空間ブイに打ち込みFX2号をその場に固定する。


 空間ブイは何もない宇宙空間にレスキュービークルなどを固定するための、疑似ブイのことだ。


「リリア待ってたよ、ティアナもう限界、早く手を貸して!」


 ティアナの切羽詰まった声に非常事態であることを感じとったリリアは、FX2号に装備している背中のコンテナポッドの扉を開く。


「レスキューメカ、TURIBITO、はっしーん!」

 リリアが発進スイッチをONにすると、コンテナ内部からアリスに見守られた小型のメカが次々と飛び立つ。


 今回のレスキューメカは釣り竿っぽいロッドを担いだ小型人型ロボット「TURIBITO」だ。


 TURIBITOはコンテナから次々に進発すると、フェニックス2号の近くで一塊になって、クルーザーイルカ1に向かう。その姿は釣り棹を担いだ釣り人達に見える。



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