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#その321 チョコにはネコマークの付いた少尉の階級章だ

#その321


「それに伴い、人事異動を発表する」

 えっ、そんなのあるの、とみんなの顔に戸惑いが浮かぶ。


「ルミナ・サンシャード中佐、艦長を命ずる」

「ルミナ、拝命いたします」


「ノバ・アストラ少佐、航海長・機関長・フェニックス3号担当を命ずる、ただし、機関についてはチョコ・ショコラをできるだけ主とする」

「ノバ、拝命いたします」


「エリオット長官ありがとうございます。これでルミナは艦長業務に集中できるし、ノバは操船しながら機関コントールなんて離れ業をしなくてもすみます」


「ハルト艦長、我にできるのはこれくらいかの?」

 エリオットは以前からルミナとノバのオーバーワークが気になっていたらしい。ありがたいことだ。


「ありがとうございます。これで少し負担が減ると思います」

「なお、これより全員をレスキュー隊フェニックスの隊員としてセレシア王国軍の正式メンバとして階級登録する。階級章はこれを付けることとする。各自前へ出るように」


 エリオット司令長官自ら全員に階級章を付けていく。チョコにはネコマークの付いた少尉の階級章だ。


「エリオット司令長官、ありがとうございます」

 ハルトがレスキュー隊を代表して礼を述べる。


「長官、私以外はレスキュー隊員は全員AIです。よくセレシア王国軍が了承しましたね」

「はは、そりゃあ以前に宇宙戦艦ルミナスが惑星エリシア宇宙ステーションに向けて艦首主砲ポジ

トロンキャノンをぶっぱなした時の恐怖を国民全員がしっかなり覚えているようだからねえ」


「あれは、オウアクが悪い」

 この国の王女でもあるティアナはそういうとぷいと横を向く。


「まあ、そういうことだ。それに君たちが惑星エリシアで大活躍をしてくれたおかげで、セレシア王国軍もようやく重い腰を上げたようだよ」

「なるほど・・・」


 ハルトは納得する。確かにあの一件以来、レスキュー隊は国民的英雄扱いになっている。


「では、儀式はこれで終わりにしようか。さあ、パーティだ」

 エリオット司令長官はそう締めくくると、会場を移して、にぎやかにパーティを始める。


「それでは、今回の任務の成功を祝って、かんぱーい!」


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