#その314 もふもふケモミミ美少女になったし、大砲少女になったよね、、ティア姉は恐怖の切り込み隊長に変身したからねえ
#その314
「ではチョコ・ショコラの具現化を行います」
アリスは厳かに宣言すると、端末を操作する。
天井から筒状のツールが降りてきて、チョコの真上で止まる。その直後、ツールから淡い白い光が照射される。
「リリアちゃんはもふもふケモミミ美少女になったし、カノンちゃんは大砲少女になったよね。 ティア姉はこのシステムで覚醒して、恐怖の切り込み隊長に変身したからねえ」
「切り込み隊長ってのはやめてもらえないかなあ。これでも嫁入り前なんだけどね」
そんな話で盛り上がっているうちに、淡い光が徐々に弱くなる。
そして出現したのは、前方には2基の鋭い小型ドリル、後方には小型のエンジンを2基装備した、これはその、ブースターって呼ばれる装置だ。色は真っ黒でところどころにあしらわれた赤いラインがかっこいい。
「チョコさん、このまま左舷デッキに運ぶよ」
「承知したでござる」
「ノバ姉も左舷デッキに行ってスペースバイクを準備してもらえますかね」
「イエッサー、アリスちゃん」
アリスはチョコ・ショコラを艦内リフトに載せて左舷デッキに向かう。
「じゃあ、ルミ姉、この艦のシステムで具現化したチョコ・ショコラのステータスを確認してください」
「わかったわ、ちょっと待ってね」
ルミナスはそういうと自分の端末を起動して、チョコ・ショコラの情報を確認する。
「うん、チョコちゃんは確かにブースターっぽいね。ここはは何?」
ルミナスが指さしたのは、何かと合体しそうな部分である。
「ルミ姉、ふふふ、もうじきわかりますよ」
左舷デッキはフェニックス1号ティアロイドやフェニックス2号が発着艦する設備が整っている。そこにブースタに変身?したチョコ・ショコラとスペースバイクを準備したノバが立つ。
「ノバ、準備できた?」
「うん、アリス姉、でも、チョコはどうなるの?」
「さあて、じゃあ、いっちょう試してみますか」
アリスはそういうと、左舷デッキ内に簡単な足場をリフトアップする。
「ノバ姉、リフトの前にスペースバイクごと移動して」
「アリス、オッケー」
ノバはそういうと、アリスの指示通りに場所にスペースバイクを移動する。




