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#その313 でへへへ、ちょっと刺激が強すぎますぞお、うにゃっ

#その313


 ルミナはそういうと艦長用コンソールに自分の手と顔を映して生体認証する。しゅいん、と基幹システムのテンションが上がり、測定装置が作動開始する。


 システムが起動し、チョコの体を走査する光がチョコの体表を走り始める。


「アリス殿、これは?」

「今ね、あなたの体を走査しているんだよ」


「なるほど・・・」

 チョコはそういうとおとなしく椅子に座っている。


「ノバ、ちゃんと記録取ってる?」

「はい、アリスちゃん、ばっちりだよ」

 ノバは画面を覗きながら記録状態を確認する。


「じゃあデータ収集開始します。ちょっと刺激があるかもしれませんが我慢してください」

 アリスがそう告げると、チョコの体表を走査していた光が強くなっていく。


「うにゃっ!」

 チョコは突然変な声を上げる。どうやらくすぐったいようだ。


「あひゃひゃひゃ、くすぐったいでござる」

「こらチョコ!じっとして!」


「でへへへ、ちょっと刺激が強すぎますぞお、うにゃっ」

 アリスはチョコを叱咤しながら測定データを収集する。


「ふいー、終わりましたよ、チョコちゃんお疲れさまでした」

 アリスはそういうと測定システムから手を離す。そしてノバに声をかける。


「ノバー、記録取れた?」

「うん、ばっちりだよ、アリスちゃん」

 ノバはアリスにデータを送信する。


「じゃあ、チョコ・ショコラさん、あなたがハルト隊長とフェニックス隊旗艦ルミナスにとってどのような役割を果たすのが最も適しているのか、これから具現化します」


「アリス先輩、具現化ってどういうことござるか?」

「そうね、変身!ってことかしらね」


「では、遠慮なくやってくだされ」

「じゃあ、チョコちゃんはそっちの広いところに座ってね」


「こうでござるか?」

チョコ・ショコラはちょこんとブリッジ中央に座る。



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