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#その298 こんなこともあろうかと、アリス自慢のメカを持ってきたからね

#その298


 なぜかルミナはノバが何をするのか、薄々気が付いているようだ。ハルト一人だけがどうもわかっていないらしい。


 多分、今計画を聞いてもハルトにわからないだろうと、ノバは説明しなかったのに違いないのだが、隊長なのに作戦が聞けないのは寂しい。RAIにはかなわないにしても、ハルトももう少し理解力を高めたいと感じている。


「フェニックス2号、発進します」

 フェニックス2号はノバ、アリス、カノンが搭乗して、リリアの操縦で旗艦ルミナス左舷デッキから発進する。


 左舷デッキに装備されているカタパルトを一応使うが、フェニックス2号はもともと高速型ではない。それでも暗い宇宙空間へ滑りだすように飛び立つ。


「リリア、アリス姉、カノンちゃん、行くよ」

「うん、わかったわノバちゃん」


「はい、わかりました」

 リリアはフェニックス1号ティアロイドに比べると格段に動きがにぶいフェニックス2号を手足のように操縦して、オルカ号に接近する。


 リリアの操縦によりフェニックス2号はオルカ号後部3000に位置してそのまま追跡する。


「リリア、速度このまま、オルカ号との距離を維持して」

「リリア了解、このままオルカ号を追尾するね」


「フェニックス2号より1号、聞こえますか」

「こちら1号、ティアナです」

 ノバは先行しているティアナを呼び出して、様子を教えてもらう。


「2号ノバより、ティアナ姉、何か気が付いたことはある?」


「うーん、停止すると爆発ってことは、オルカ号の速度を検出しているのか機関出力を計測しているのかはぱっと見わからないけど、そこまでの仕掛けを用意しているようには見えないことから、恐らく外から様子を見ていて、取り付けてある爆発物のスイッチを押すつもりだと予測したよ」


「ティアナ姉、何も仕掛けてないブラフって可能性はどう?あるかなあ?」

「これまでのオウアクのやり方から想定すると、ただのブラフの可能性は5%以下、おそらくないと思われるね」


「ノバ了解、こっちの予測とだいたい同じだよ、アリス姉、いける?」

「アリスより、こんなこともあろうかと、アリス自慢のメカを持ってきたからね」


 アリスはモニターに映っている背中のコンテナに搭載したメカを楽しそうに見ている。


「ティアナより、やっぱアリス姉は頼りになるね」


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