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#その284 ふったりだけで、ずっるいぞー

#その284


「あの〜ハルトさん?私がお背中流しますよ」

 ルミナが提案する。


「そうか、じゃあお願いしようかな」

 ハルトはそういうと湯船から上がり、洗い場の椅子に座る。


「ハルトさん、失礼しまーす」

 ルミナはそういって、石鹸で泡立てたタオルを手にハルトに近づく。


二人がいい感じになった丁度その時である。


「ふったりだけで、ずっるいぞー」

 大きな声で叫びながら、浴室に乱入する大柄な美少女がいる。


 ハルトのもう一人の婚約者ティアナ・セレシアだ。ルミナと色違いの薄いピンクの湯あみ着を着用している。


「私も一緒にハルト船長の背中を洗おうっと」

 ティアナはそう言うと、ルミナを押しのけてハルトの背中を洗おうとする。


「あ!ティアナさんずるいですよ!」

 ルミナが抗議する。


「うるさいな、早い者勝ちだよ!」

「早い者勝ちだったら私が先でしょう?」

 ティアナはそう言いながらもルミナを押しのけてハルトの背中を洗っていく。


 ルミナも負けじと石鹸を泡立てて、優しく丁寧にハルトの体を洗っていく右半分の背中を流す。


「おいおい、俺の背中を取り合わないでくれないかな」

 ハルトがそう言うとルミナとティアナの動きがピタっと止まる。


 そして、二人は顔を見合わせると同時に笑顔になる。


「ハルトさん、ごめんなさい」

 とルミナ。


「ごめんごめん、ハルト」

 ティアナも謝る。


「二人ともわかればいいんだ」

 ハルトはそういうと湯船に逃げて首まで湯に浸かる。


 ちなみに、その後もハルト争奪戦?は続いたが、ルミナもティアナも一歩も引かず、二人が満足するまでお世話してもらうハルトだった。


 そしてその夜、二回戦が華々しく開催されたのはいうまでもない。 


#任務2 完了


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