#その281 はい!本当に良かったです!そしてみんな無事が何よりです!
#その281
サンディ号を覆っていたUKASU達は任務を終えて、船体を離れる。そして迎えに来ていたフェニックス2号コンテナに戻る。
「フェニックス1号、サンディ号の着陸と無事を確認、帰投します」
衛星軌道上でレスキュー隊を指揮していた隊長ハルトが乗船しているスペースレスキュー隊旗艦ルミナスはその巨体をゆっくりとフェニックスベース上空に現す。
「ルミナより、フェニックス隊旗艦ルミナス、フェニックスベースに入港します」
フェニックスベースはカモフラージュされたドームを大きく開く。
旗艦ルミナスはドーム内にあるドライドックにゆっくり着陸する。ルミナスは着陸すると、大きなアームによりドックに固定される。
フェニッスクベースに戻った面々をエリオット指令長官が出迎える。
「みんな、レスキュー任務ご苦労様でした。大成功でしたね。ゆっくり休んでください」
こうしてスペースレスキュー隊フェニックスの任務は大成功を納めることができたのである。
#任務その2 成功、その夜のこと
その夜のことである。
スペースレスキュー隊の任務は大成功に終わる。そこにはRAIルミナをはじめとする女性陣の恐ろしいほどの連携プレイが光っていた。
任務を見事に成功させたスペースレスキュー隊の隊員たちは、レスキューベースの迎賓館に戻ると簡単なパーティを開く。そしてさっそく今回のレスキューについて語り合う。
「今回の任務も大成功でしたね」
リリアが言うと、アリスが嬉しそうに話す。
「マイクロマシンUKASUが間に合って良かったし、想定通りに動かしてもらえたリリアとカノンにはホントに感謝だよ」
「はい!本当に良かったです!そしてみんな無事が何よりです!」
これは艦長としての任務が無事に終わったルミナの言葉だ。
「ティアナが現場の状況をしっかり把握して、みんなに伝える。それを分析判断するルミナ、メカを作って運び運用するリリアとカノン、アリスとマイクロマシン、そのどれが欠けてもレスキューはできないよ。レスキュー隊フェニックスはみんなの力で成り立っているから一人一人が成果を誇っていいよ、何もしてないのは、ほら、俺自身だからね」
ハルトは総括すると、コップの飲み物を一口飲んで喉を潤す。