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#その278 カノン了解、いつでもこい、です

#その278


 こうすることで、プラズマジェネレータを使わなくても発進することができるのだ。フェニックス2号にも小型プラズマジェネレータも装備しているが、緊急用のものである。


「ルミナよりフェニックス2号、発進を許可します」

 ルミナの許可によりフェニックス2号は左舷デッキに装備されているカタパルトから勢いよく射出される。


 宇宙空間に飛び出したフェニックス2号はすぐにエンジンを全開にし、サンディ号を追追尾する。


「サンディ号へこちらフェニックス2号、そちらに接近しレスキュー開始するよ」

 リリアがサンディ号に連絡し、アリスは2号のメカデッキをオープンにする。


「アリスより、これよりレスキューメカ、{UKASU}を発進します」


 アリスはそういうと、メカデッキにきれいに並んで搭載されているマイクロマシンが生成した小型レスキューメカ{UKASU}をサンディ号に向けて、次々に進発する。発進した{UKASU}は4列横隊を組んで、整然と飛行する。


「アリスよりティアナ、{UKASU}はサンディ号の外殻にくっついて、惑星エリシアの引力を反発する重量コントローラの超小型版です」


「ティアナより、それはすごいメカだね」

「アリスより、超小型なのでたくさん準備したんだよ」


「ティアナより、短時間で準備できるのはアリスのおかげだね」

「アリスより、それでね、UKASUは内蔵エネルギーが少ないから、一回しか起動できないの」


「ティアナより、そりゃ、緊張するねえ」

「アリスより、なので後の操作はリリアに任せるからサポートよろしくね」


「ティアナ了解、UKASU達のサンディ号における吸着場所はリリアに送るね?」

「リリア了解・・・これが操作用アプリね、おおっよくできている、さすがアリスさんだ」


「アリスよりティアナ、メカをくっつけるポイントは送ったから微調整はティアナが目で見て、リリアに指示してね」


「カノン、メカ操縦のサポート頼むよ」

「カノン了解、いつでもこい、です」


 発進したUKASUは群れをなして、サンディ号に殺到する。遠くから見ていると虫の大群におそわれているようで、ここが宇宙空間であることを忘れてしまう。


「サンディ号、重力を緩和する装置を外殻に取りつけています、気分はどう?」

「こちらサンディ号ミーナミ、どきどきしていますが、フェニックス隊を信じています」



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