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#その274 ティアナ、はっしーん

#その274


「サンディ号の位置特定、あそこ、すぐ近くです」


 リリアの報告により、モニターにサンディ号の座標が表示される。

「了解、ティアナ、準備できてる?」


「ティアナ了解、いつでもOKです」

「ティアナ、発進許可、お先に向かってね」


「ティアナ、はっしーん」

 ティアナはそういうと、左舷デッキに装備しているカタパルトから、ティアロイドとして射出される。


 射出されるときのぐいんと体に響く加速感をティアナは気持ちよく感じながら、ティアロイドを現場に向かわせる。


「サンディ号、こちらレスキュー隊フェニックス1号ティアナです、聞こえていますか」

「こちら、レスキュー要請した宇宙船サンディ号、聞こえます、どうぞ」


「現在位置は?こちらではこのようにとらえています」

 ティアナはルミナスから送られてきているデータと照合する。サンディ号の位置はこれで定まり、後から追いつくルミナスの目印となる。


「サンディ号の位置はこちらでも確認しました、これよりサンディ号に接近して外から状況確認します」

「フェニックス1号、お願いします。サンディ号はエンジントラブルにより自立航行ができません、じりじりと惑星エリシアに引き寄せられています」


 これまでの惑星エリシアでは、宇宙空間で事故を起こしたり、巻き込まれた場合、救助するすべはほとんどなく、宇宙の藻屑に消えることが多かった。


 せめて他の船に迷惑かけないことを祈るばかりである。だが、今は違う。スペースレスキュー隊フェニックスができる限りのレスキューを行うことで、少しでも多くの命を救うのだ。


「ティアナよりサンディ号、現場到着、こっちが見えますか」

 ティアナはサンディ号の前方5ほどの場所に位置して、現場を確認する。


「サンディ号船長ミーナミです、ティアナさん、こちらから見つけることができています、ありがとう」


 サンディ号からティアナを目視することができて、落ち着きを取り戻したようだ。ティアナはハルトに状況を報告する。


「ハルト隊長、サンディ号はやはりエンジントラブルにより惑星エリシアに向かってゆるやかに落下中、このままだと確実に大気圏に突入します」


「サンディ号、こちらティアナ、プラズマエンジン再始動を試みていますか」


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