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#その269 本船サンディ号は惑星エリシアを一周回後に大気圏突入を行う

#その269


「ミーシャ了解、ここでサンディ号を衛星軌道に乗せて、エルシア宇宙空港の管制の指示に従う計画に変更はないね」

 ミーナミはミーシャに確認する。


「ミーナミ船長、そのとおりです、まもなく衛星軌道です」

 3人は緊張しながらその時を待つ。


「衛星軌道突入始めます、予定より100ずれているので、修正します」

「うぉおおおお!!!」


 宇宙船サンディ号は惑星エリシアの衛星軌道に乗るべく、軌道修正用エンジンを小刻みに点火しつつゆっくりと軌道に近づく。3人とも初めての衛星軌道突入に緊張で顔が引きつる。


 ミーナミ船長はモニタに表示される衛星軌道を示す線と予定航路、航海を続けているサンディ号の軌跡を見ながら、誤差が徐々に修正されて、衛星軌道に一致するのをぞくぞくしながら見ている。


「ミーナミ船長、惑星エリシア宇宙空港管制からの通信入りました。」

 ミーシャが興奮気味に報告する。


「こちら惑星エリシア宇宙空港管制、サンディ号のみなさん、ようこそ惑星エリシアへ。操船お疲れ様です。サンディ号が衛星軌道周回に入ったことを確認しました」

 衛星軌道に無事乗ったことが確認できると、船内には拍手と歓声が上がる。


「こちらサンディ号船長ミーナミです、ありがとうございます、よろしくお願いします」

「管制よりサンディ号へ、これよりこちらの誘導に従い、サンディ号を惑星エリシアの大気圏に突入させて地上に降りてください」


「こちらサンディ号、了解した、誘導よろしくお願いします」

 ミーナミは緊張をほぐすために一言一言丁寧に答える。


 ミーシャはサンディ号が衛星軌道に無事乗ると、今度は自動操船ポジションを大気圏突入モードに切り替える。次の山場は大気圏突入だ。このミッションを失敗するとサンディ号は惑星エリシアの大気との摩擦で燃え尽きてしまう。


「ミーシャ、アミルへ、本船サンディ号は惑星エリシアを一周回後に大気圏突入を行う」

「船長、了解」

「サンディ号の大気圏進入角度は対流圏界面あたりを目標にする」


 ミーシャが宣言すると宇宙船サンディ号はまず惑星エリシアを周回する。惑星エリシアは酸素と窒素を主成分とする大気を持つきれいな惑星だ。


 宇宙から見ると積層した大気が薄く広く地表を覆っている様子がわかる。地表には海と呼ばれる塩分が多い水に満たされた部分が多く存在し、この惑星の魅力を引き立てている。


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