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#その268 なぁ、ミーシャ、なんか宇宙って孤独な感じがするよな

#その268


 こうして3人の宇宙大学生による惑星エリシアへの短い航海が始まる。


「ミーナミ船長、惑星エリシアへの軌道に乗りました」

 アミルが報告する。


「よし、これで一安心だな。ミーシャ、アミル、しばらく休憩しよう」

 ミーナミは船長として指揮をする。


「了解、交替で休憩しましょう、最初は自分ミーシャが当直しますよ」

 ミーシャはそういうと操船室のイスをリクライニングさせて当直モードに入る。


 ミーナミとアミルの二人は操船室後方に設えたリビングコーナーで食事を楽しむことにする。


「なぁ、ミーシャ、なんか宇宙って孤独な感じがするよな」

 ミーナミは突然つぶやく。


「え?ああ、確かにそうだよな。周りに人がいないっていう環境が人をそう思わせるのかもな」

 アミルも同意する。


「まあでもさ、この広い宇宙で俺たち3人しかいないって考えるとちょっとワクワクするよな?」

 ミーシャがそんな感想を言うと、ミーナミとアミルは笑いながら言う。


「おいおい、ミーシャは変わってるなぁ。」

「まったくだ、まあそういうところがミーシャのいいところなんだがな」


 二人はミーシャの感性を羨ましく感じるとともに、いつか自分たちも変わっていけるといいなと思うのだった。


 こうして宇宙大学生の3人は夏休みに惑星エリシアのスペースレスキュー隊調査のためにクルーザを操縦して惑星エリシアへ順調に航海を続けている。


優秀なナビゲーションシステムによるオートクルーズのおかげで、途中大きなトラブルもなく惑星エリシア惑星軌道まで到着できそうだ。


 宇宙船サンディ号は順調に航海を続けている。ミーナミ船長、ミーシャ航海士、アミル機関士は当直を交代しつつ、よく食べ、よく飲み、よく語り、惑星エリシアへの宇宙旅行を堪能する。


 そしていよいよ惑星エリシア公転軌道を無事に通過して、宇宙スーテーションなどが周回する衛星軌道へ近づく。


「ミーナミ船長、間もなく惑星エリシア衛星軌道に入ります」

 航海長ミーシャがミーナミに報告する。その声にはようやくここまで来たかという、興奮した響きが含まれている。



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