#その267 プラズマジェネレータ正常に作動、エネルギー充填80%、補助エンジン始動
#その267
そして、いよいよ夏休みが始まる。
3人は宇宙船サンディ号の乗組員となり、最後の詰めとばかりに操船訓練を何度も実施して出発までの時を過ごす。3人が一通り操船できるようになったのを試験官よろしく父親が確認して承認すると、いよいよ出発の時だ。
「よし、それじゃあ、行くぜ!」
ミーナミが気合を入れる。
「おう!!」
ミーシャとアミルも答える。
「宇宙船サンディ号、これより出航します」
ミーナミが厳かに宣言する。
「プラズマジェネレータ正常に作動、エネルギー充填80%、補助エンジン始動」
機関士アミルが操作する。
サンディ号は補助エンジンを始動に成功し、インターワープステーション3アルファの宇宙港を静かに出発する。
「メインエンジン始動・・」
「ミーナミ船長、了解」
アミルは手順通り操作してメインエンジンを始動に成功する。
「ミーシャ航海長、惑星エリシアまでの航路を確認」
「ミーナミ船長、航路WEL003210でよろしいか?」
「ミーシャ航海長、航路確認、よし」
「ミーナミ船長、航路WEL003210にセットします」
「よし、メインエンジン出力80%に上昇、オートクルーズ巡航航行に入ってください」
ミーナミの指示により宇宙船サンディ号は無事惑星エリシアへの宇宙軌道に乗ることができたようだ。ここからしばらくはオートクルーズに任せることができる。
「ミーシャ、オートクルーズ起動っ!」
「ミーシャ了解」
ミーシャはメインエンジンのオートにセットして巡航に入る。
「いやー、出発成功だな!」
ミーシャが安堵する。
「ああ、これで親父の面子も保てるな」
3人とも無事に航行できたことに一安心である。