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#その265 ナツ期間になるとどこの大学も一番長い休暇を設けることが慣例になっている

#その265


「この宇宙☆定食がうまいよ」

 そう教えてくれたのが、ミーシャだ。


 ミーナミはミーシャに言われるとおり、宇宙☆定食を購入して二人で向き合って食べることにする。その時にミーシャは、宇宙医療をやってみたいと抱負を話してくれて、意気投合する。


 ミーシャとミーナミがいつも学食で意見を交わしていることに興味を持ったのか、昼時に声をかけてきたのが、アミルだ。


 3人とも似たような境遇で育ったことがわかり、年も同じ、すぐに行動を共にするようになる。


「そういや、もうすぐナツ休暇だよな」

 ミーシャはふと思い出したかのように言う。


 宇宙空間に春夏秋冬はない。だが、ニホンガタキセツタイプシキという意味不明?の取り決めによりハルナツアキフユと名付けられた期間がこの宙域に定められて広く普及している。ナツ期間になるとどこの大学も一番長い休暇を設けることが慣例になっている。


「あー、もうそんな時期かぁ、早いな~」

 ミーナミもカレンダーを眺めながら答えた。


「俺もそろそろ彼女欲しいなぁ……」

 情けないことに3人とも彼女いない歴=年齢というあたりも似ている点が微笑ましい。


「それで、みんなナツヤスミの予定は?」

 ミーシャが聞く。


「んー、特に決めてないなあ」

「情けないけど、アミルに同意」


 3人ともナツヤスミの過ごし方はまだ決まっていないようだったので、ミーナミが提案をする。


「ならさ、惑星エリシアの{お役所}を見学にいこうぜ!」

 ミーナミの提案にミーシャとアミルは賛同する。


「おっ、いいねえ、惑星エリシアのお役所といやあ独特な景観を持つ高層ビルセレスタワーだよな」

「うん、あれで、王宮だっていうんだからな、一度はセレスタワーを見たいと思っていたよ」


「おい、乗っていく船はどうするんだよ、レンタ料金けっこう高いぜ、それとも乗り合い利用か?」

 アミルが言う。


「うん、ナツヤスミは乗り合い宇宙船は混むから避けたいところだからな」


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