#その259 #任務その1完了 #任務その2 サンディ号を救出せよ
#その259
「あら、カノンちゃん、どうしたの?」
ルミナが尋ねる。
「え~と、今日はみんなでお泊り会です」
カノンが嬉しそうに答える。
「まあ、いいわ」
ティアナはそういうとハルトのベッドに横になる。
「じゃあ、私も・・・」
ルミナも負けじとハルトの横に寝る。
そして・・・リリアとカノンはというと・・・。
「あ・な・た♡」
「あなた♡」
そんな甘い言葉とともに、リリアとカノンは部屋のソファでいちゃいちゃしながらくつろいでいる。
ノバは一人で、勝手にやればー、とばかりに部屋の隅の床に座り込んで、ちびちび飲み始めた。どうもノバは近頃、ヤンキー度合いが加速しているように見えるな。
「ちょっと、あなたたち(、私とハルトさんの邪魔をするんじゃないよ)」
ルミナが抗議する。
「いいじゃない、ルミナさんだって一緒に寝たいんでしょ?」
ティアナが言う。
「・・・まあね」
ルミナもまんざらでもないらしい。
こうして、ハルト達の慰労会は夜遅くまでえんえんと続くのである。
#任務その1 完了
#任務その2 サンディ号を救出せよ
サンディ号は個人所有を想定したやや廉価な小型クルーザータイプの宇宙船である。5人くらいの家族が、時々宇宙に乗り出して、スペースクルーズを楽しむことを想定した宇宙船だ。
港に停泊している小型ヨット型の船を想像するとイメージがつきやすい。このタイプの宇宙船は比較的安価のために、宇宙ステーション勤務の人々に自家用車代わりに購入していく。このタイプはほとんどが航法ユニットを装備していないので、インターワープを超える航行をすることはできない。