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#その242 「ひゃっほーーー」自由落下はティアナにとっては楽しいことらしい

#その242


 二人はそういうと、右舷デッキのハッチをオープンすると、小型エンジンを内蔵したコンテナ移動マシン・・・アリス特製・・・を使って、コンテナを降ろし始める。


 地表と違って、オツキ表面は引力が1/10と弱いために、重力コントローラミニを使わなくても、小型のコンテナ移動マシンを使って一人で移動ができてしまう。


 右舷デッキから船外に運び出されたコンテナは衛星オツキ宇宙ステーション建設員によって、所定の場所に運ばれていく。積載時に比べるとかなり短い時間で荷下ろしは終了する。


「みなさん、また後でね~」


 荷下ろしが終了すると、旗艦ルミナスは衛星オツキ宇宙港仮設ポートを離陸して、惑星エリシア宇宙港仮設接岸ポートに向けて再び短い航行をする。


 旗艦ルミナスは毎日衛星オツキと1往復することを一週間、つまり7回繰り返し、大量の資材機材を衛星オツキに運びんだ。ハルトはこれも大切なレスキューの一環と思っている。


 衛星オツキはわずか一週間で資材機材が宇宙ステーション建設現場に集積されて、にわかに活気づく。


 通常の宇宙空間における建設工事はそもそも母体となる惑星などから建設に必要な資材機材人材の3材を運ぶだけで、半世紀が終わってしまうほどの大事業なのだ。


 それがこのような短期間で済ますことができ、惑星エリシアとその衛星オツキは一躍有名になる。


 物資が機材が集積された衛星オツキでは予定よりかなり早く宇宙ステーション建設工事がにぎやかに進められる運びとなる。


「ティアナ、旗艦ルミナス資材機材搬入ミッションはこれで終了だよ」

「了解っす。フェニックスベースに帰投でいい?」


「ああ、いいだろう」


 ティアナは衛星オツキから離れつつあるルミナスから離脱すると、そのまま惑星エリシアの重力に引かれて自由落下を始める。重力コントローラを作動して、ゆっくり降下すればいいものを、ティアナは時々、バンジージャンプみたいなことをやりたがるのだ。


「ひゃっほーーー」

 自由落下はティアナにとっては楽しいことらしい。


 地表10k近くまで降りてくると、そのまま重力コントローラをオフにして、自由落下を楽しむのだ。


 いくらマイクロマシンで全身を保護されているとはいえ、降下速度は速く、地上まではすぐに到達してしまう。


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