#その237 リリア、カノン、アリス、まず右舷ハッチオープン、資材搬入開始してくれ
#その237
「よし、ノバ、旗艦ルミナス浮上」
「ノバ了解、旗艦ルミナス海面に浮上するよ」
旗艦ルミナスは海面に浮上、一旦停止する。
「ノバ、重力コントローラ、運用モードを大気にセット」
「ノバ了解、大気モードにセットOK」
旗艦ルミナスは海面を離れるとそのままゆっくりと大気中を上昇する。しばらく上昇後、水平飛行に移る。惑星エリシア宇宙港までは5000ほどである。なのですぐに到着してしまう。
「ノバ、惑星エリシア宇宙港に着陸準備」
「ノバ、地表までの距離を正確に計測して」
「ノバ了解、地表まで100、宇宙港まであと3000」
「ルミナ了解、地表に接近」
旗艦ルミナスは徐々に速度を落として、やがて静止する。
「よし、ルミナ、着陸だ」
「ルミナ了解、宇宙港に着陸します」
惑星エリシア地表にあるエリシア宇宙港の滑走路中央にスペースレスキュー隊フェニックス旗艦ルミナスはゆっくりと堂々と接地する。
滑走路上には、ルミナス用に接岸ポートが仮設され、資材を搬入できるように搬入路ができている。ルミナとノバは旗艦ルミナスを丁寧に操船して、接岸ポートの指定位置ぴったり着陸する。
「ハルト隊長、旗艦ルミナス着陸完了しました」
「ああ、ご苦労だったな」
ハルトはルミナにねぎらいの言葉をかける。資材機材の積み込みはリリア、カノン、アリスの任務だ。
「リリア、カノン、アリス、まず右舷ハッチオープン、資材搬入開始してくれ」
「了解しました」
ハルトとルミナは資材反湧打ち合わせのために、下船して船外に出る。
「ティアナ、護衛任務だ」
「イエッサー」
惑星エリシアにスペースレスキュー隊フェニックスが創設されたことはまだ一部の王国軍関係者しか告知されていない。
国王エリオットはフェニックス隊のことは徐々に世間に知らしめようと設立の際からプランニングしている。