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#その225 私はハルトさんの婚約者であるのだから、もちろん隣です

#その225


 ハルト長官の嫁候補が増えるのは困るが、成長すれば、ノバ達の部下も必要になるときが来るだろうと考えてのことである。これだけのドックをビルトインしてもまだまだ余裕がある岩場を推薦してくれたエリオット国王はさすがに司令長官だけのことはある。


 忘れてはならないのが、アリス工房だ。これまでアリスはルミナス艦内でマイクロマシンによるものづくりを展開してきたが、いかんせん狭い。


 そこで、アリスは思い切りものづくりができるように、ここフェニックスベースにアリス工房兼工場を構えることにする。アリス工場はルミナスドックと同等の大きさを誇り、アリスの気力と材料さえ揃えば宇宙戦艦級の創造も可能としている。


 小物はナノメートル級から大物はアリス次第でなんでも作ることが可能な工場と呼ぶのがふさわしい施設だ。この工場からいずれは歴史に残るモノが誕生することだろう。


 フェニックスベースの休憩施設は、万が一エリオット国王関係の国賓級をお迎えしても{オモテナシ}できるように迎賓館風の瀟洒な建物を建設する。そしてその部屋割りをめぐっては大いにもめることになる。


 ルミナいわく、

「私はハルトさんの婚約者であるのだから、もちろん隣です」


 ティアナいわく、

「私は{国王陛下の許可を得た}ハルトさんのフィアンセなのだから、当然隣です、壁に出入りできるドアを必ずつけてください」


 エリオット司令長官(あるときは国王)曰く、

「わしは国王であるし、ティアナの父でもありハルト隊長の義理父でもある、国賓が来たときには宿泊が必要になるであろうから、もちろん部屋を確保しても良いよな」


 フェニックスベース迎賓館通称FBGの部屋割りは、最上階はハルトとルミナとティアナとエリオット国王が望んだ通りの部屋となり、その階下の部屋をアリスやノバたちが使うことに決める。


 この建物は上から部屋を決め、温泉やプールなどの付属施設を後から加えたので、5階建ての大型建設だ。地下部分が大きいので、タワーマンションを横に寝かした感じだ。


 エリオットが国王として執務する、お城兼政庁であるセレスタワーまでは直通の専用トンネルが開通する。タワーとFBGは専用のカートで5分ほどで行き来できるようにする。


 フェニックスベースは修理補給をメインとする基地であり、攻撃防御目的の要塞ではない。しかし攻撃を受けた場合にはしっかり迎撃して攻撃してきたことを後悔させてやるための設備は備えている。


 数基のプラズマキャノンに加えて元衛星キャノンのカノンも迎撃可能だ。加えて、ティアナがティアロイドとして出撃すれば、守りは万全である。そうこうしているうちに宇宙戦艦ルミナスの発進準備が整えば、敵艦撃破も問題ないだろう。


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