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#その218 わが娘ティアナもレスキュー隊員になるわけじゃな

#その218


 組織図上でも国王軍とは全く別の組織として系統が示されている。


「うむ、心得た」


「次にこのレスキュー隊に宇宙戦艦ルミナスと乗組員をすべて所属させます」

 ハルトはレスキュー隊の組織構成図を今度は指し示す。


 基地、ルミナスの名前だけがが今は記載されている。ルミナスの下層には、隊長、艦長、航海長、機関長、メカ担当、偵察などが今のところリストアップされている。


「この図によれば、わが娘ティアナもレスキュー隊員になるわけじゃな」

「その通りです」


「これで、スペースレスキュー隊はセレシア王国内に基地を持ち、エリオット国王の庇護を受ける国王直属の組織となるのです」

「王立ではないのだな」


「そうです、王立では王国軍や他国からやっかみや妨害を受ける原因となります。レスキュー対象はどの国のどんな相手であっても等しいと考えています」

「ハルト殿、それは素晴らしい考えだ。そのような発想はこの世界にはなかったものじゃ」


「お褒めいただきありがとうございます」

「うむ、ハルト殿の考えでよかろう。ここセレシア王国に基地を持つことを認めよう」


 ハルトはエリオット国王に理解してもらえて、ほっとした様子が顔に現れる。


「レスキュー隊の創設と基地の設置をお認めいただき、ありがとうございます」


「うむスペースレスキュー隊は我が国にとってもこれからの発展のけん引力になりそうじゃからのお」

「ありがとうございます、エリオット国王様」


「偉そうなことを言ってしもうたが、国王軍よりもレスキュー隊の方が強いじゃろうからの、お手柔らかに頼むよ」

「もちろんです、よろしくお願いいたします」


 ハルトはそういうとその場で立ち上がる。ハルトに倣って、ルミナをはじめとする他の隊員もエリオット国王に向かって最敬礼する。


 エリオット国王も異例なことながらハルト同様に立ち上がり、ハルトに敬礼する。そして、エリオット国王とハルトはがっちりと握手を交わす。ここに後に銀河伝説と呼ばれるスペースレスキュー隊が結成されたのだ。隊員がそれぞれ拍手をしてレスキュー隊結成を祝福する。


二人は再び座ると話を続ける。


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