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205/648

#その205 3,2,1,0、艦首主砲ポジトロンキャノン、撃て!

#その205


 ハルトとティアナが喜んだ瞬間、衛星軌道ステーションが急に惑星エリシアに向かって軌道を変えて動き始める。いや、これは明らかに落ちている。


「ノバ、なにが起こっているんだ?」

「ノバより、衛星軌道ステーションのバランスが崩れているんだ、もう限界!」


「ルミナより、衛星ステーションからの退避完了です、ティアナ、ハルト艦長、お疲れ様です」

「ルミナへ、こっちはすぐに退避する」


「ティアナ、すぐ退避だ」

「ティアナ了解」


「よし、リリアとカノン、艦首主砲ポジトロンキャノン発射準備」

「リリア了解、待ってました、プラズマジェネレータ全開、エネルギーすでに50%充填完了」


「よし、今回は100%まで充填せよ」

「リリア了解、ノバ、プラズマエンジン停止、エンジン用回路閉鎖」


「ノバ了解、プラズマジェネレータからの回路を艦首主砲に接続、リリアに任せるよ」

「ノバありがとう、エネルギー充填80%、90%、100%充填完了」


「カノン、艦首主砲ポジトロンキャノン発射OKだよ」

「カノン了解、艦首主砲ポジトロンキャノン、格納シャッターオープン!」


 カノンは普段はカバーに覆われている主砲ポジトロンキャノンを格納シャッターをオープンし、発射体制に入る。艦首から筒状のポジトロンキャノンが姿を現す。


「カノンより、発射5秒前、目標衛星軌道ステーションと惑星エリシアの間、距離10カウント分、角度修正2015」

「リリア了解、修正すべて完了、カノン、いいよ」


「総員対衝撃対閃光防御して、3,2,1,0、艦首主砲ポジトロンキャノン、撃て!」


 カノンは主砲を発射する。恒星が爆発したのではないかと思わせるほどの光が惑星エルシアと衛星軌道ステーションの間を通り抜ける。


 ものすごいエネルギー波が近くを通過した惑星エリシアは大気の一部を宇宙に散らせたために、地表から見ると空がきっと紫に輝いたことだろう。


 一方の衛星軌道ステーションはエネルギーのかたまりに翻弄されて、命中しなかったにも関わらず、衛星軌道に見事に戻ることになる。


「ルミナより総員へ、衛星ステーションは破壊することなく、衛星軌道に戻すことができたよ」


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