#その2 ソフィア・フローレンスといいます。この世界では女神を仰せつかっています
#その2
「ようこそ、晴翔さん。突然だがあなたは死んでしまいました」
「えっと、どちら様でしょうか?」
晴翔は突然の事態に、どう反応していいかわからずにそう返すのがやっとだ。
「私は神だ」
人影は答える。その人影は男とも女ともつかない中性的な声で、神と名乗る。
「神様ですか?それはまた大層なお方ですね」
晴翔はとりあえずそう返すが、まだ事態が飲み込めていない。
「晴翔さん、あなたは残念ながら死んでしまいました」
「はあ、それはまあ、なんとなくわかってはいるのですが」
晴翔はそう答えるが、まだ死んだ実感はない。
「そこであなたには選択肢があります。このまま地球で輪廻の輪に戻るか?異世界に転生して全く別の輪廻に加わるか?どうされますか?」
「えっと、異世界に転生するってどういうことでしょう?」
晴翔は神と名乗る人影に質問を返す。
「最近地球ではおはやりじゃないですか、そのままの意味ですよ」
人影はその姿を晴翔の前に現す。
「晴翔さん、初めまして、ソフィア・フローレンスといいます。この世界では女神を仰せつかっています」
ソフィアと名乗った女性は白いドレスに身を包み、うっすらと神々しい光を放っている。スレンダーにかかわらず、出るところはでて、きゅっとしているところはちゃんとそうなっていて、実に艶めかしい。
「晴翔です。よろしくお願いします、女神ソフィア様」
晴翔は反射的に自己紹介を返す。
「ソフィアでいいですよ、晴翔さん。早速ですが、転生して異世界で新たな人生を歩むという選択肢についてお話ししますね」
晴翔はその言葉にうなずく。
「あなたはゲームが好きでしたよね?」
「はい、ゲームは大好きです、ソフィア様」