#その199 いやっほいー、ルミナスの量子プラズマツインエンジンはやっぱり最高だよ
#その199
「カノン了解、出番がありそうですね」
「アリス了解、必要なモノは即座に作るよ」
「マイクロマシンもリョウカイデス」
「ティアナ了解、皆さんありがとうございます、ティアナ感激してます」
「よし、全員の了解を確認した。まずは量子プラズマツインエンジン出力上昇、重力コントロール併用して、ただちに衛星軌道に向かうよ」
「ルミナ了解、目的地確認、ノバにデータ渡します」
「ノバよりルミ姉、データ受け取ったよ、エンジンコントールするけど、急速前進でいいかなあ」
「ノバ、それでお願い」
「よっしゃあ、プラズマジェネレータ全開、量子プラズマツインエンジンフルスロットルにするよ」
ノバがそう宣言した途端、宇宙船ルミナスはエンジンをいきなりフルスロットルにして、上昇を開始する。重力コントロールを併用しているので、極端な上昇角度にはならずに加速する。
「いやっほいー、ルミナスの量子プラズマツインエンジンはやっぱり最高だよ」
「ルミナよりノバ、はしゃぎすぎ、冷静になってね」
「ノバより、あーあ、ルミ姉に怒られちゃった、しゅん」
そんなことをしている間にも宇宙戦艦ルミナスは上昇を続ける。
周囲が水色から濃い青に変わり、やがて色は遠くに見える星い以外真っ暗になると宇宙空間に到達した証拠だ。
「ルミナ、衛星軌道ステーションの現在位置はどこだ?」
「ルミナより、正面モニタに出します、点線は予想コースです」
ルミナが示すコースをそのまま進むとあと数時間で地表に落下する。
「さてみんな、こいつを衛星軌道に戻すにはどうすればいい?」
「リリアより、艦首主砲を使って破壊するのが安全だと思います」
「リリアへ、そんなことすればステーションにいる人たちがみんな死んじゃうよ」
「リリアより、そうだよね、反省します」
リリアは火器管制ユニットなので、基本思考は攻撃になるのは致し方ないところだろう。
「ノバどうだ?」
「ノバより、そだねえ、宇宙戦艦ルミナスを突っ込ませてメインエンジンで方向を変えるってのはどうかなあ」