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#その191 ハルト艦長のいたチキュウよりも酸素が薄いです

#その191


「ルミナ、この惑星エリシアの大気成分はどんな感じかな?」

「艦長より、現在酸素濃度は12%です。窒素が78%、二酸化炭素は10%」


「ハルト艦長のいたチキュウよりも酸素が薄いです。外に出ると少し息苦しさを感じるかもしれないですね」

「そうか、じゃあ、しばらく海中で様子見だな」


 ハルトが休息のために艦長室に入ってしばらくごろごろしていると、ドアをノックする音がする。


「こんこんこん、ティアナです、ハルト艦長、入ってもいいでしょうか」

「ああ、どうぞ」


 ハルトが承諾すると、ティアナがおずおずと入室する。そして、その脇からひょこっとノバも入ってくる。


「ねえ、ティアナさん、こっちの海はおいしい魚がいっぱいだよ!」

 ノバはさっそく舌なめずりをしている。


 海中に出て魚取りをしたいらしい。でもここは200mの深海なんだが…ノバはわかっているのだろうか。


「ルミ姉に海の話をしていたら、私も見てみたいってノバさんも言うから」

「ハルト船長、行ってもいい?」

 ノバのにぎやかな透き通った声が響く。


「そうだなあ、でも、ここは深海だし、海中はまだよくわからんしな・・・」

 ハルトが悩んでいると、再びドアをノックする音がする。


「こんこんこん、ハルト艦長入ってもいいかしら」

「はい、どうぞ」

 次に入ってきたのはルミナだ。


「艦長、今後のことを相談したいのですが」

「わかった、ルミナ。ティアナもノバもここで休憩していってくれ」


 ハルトはそういうと、3人にお茶とお菓子をふるまう。

「さてと、ティアナ、ここからどう攻めようか?」


「そうですねえ、セレスタワーに奇襲攻撃をかけるのも面白そうですが、その作戦では宇宙戦艦ルミナが悪役になってしまいます」

 ティアナは奇襲も考えていたらしい。


「そうだなあ、悪役は勘弁して欲しいなあ、作戦会議になってきたから他のメンバにも来るように言ってくれないか」


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