#その188 従わなければ、攻撃する、です
#その188
こうして宇宙戦艦ルミナスは惑星エリシアの惑星軌道から衛星軌道に接近する。はるか前方に衛星ステーションがあるはずだ。
「ルミナへ、そろそろステーションから識別確認がくるはずだが?」
「ルミナより艦長、はい、たった今来ました、どうしますか?」
「普通なら、偽装のために手順を踏んで、ステーションに接近したいところだよな」
「ルミナより、私もそう思います」
「が、今は非常時だ、おい、ティアナ、どうしたい?」
「私は、はっきり言ってこのまま地上に降下したいです」
ティアナはきっぱりという。
「わかった、じゃあ、衛星ステーションの指示に従うふりをしつつ、地表に向けて降下しよう」
「ハルト船長、ありがとございます」
「総員、惑星エリシア奪回作戦の問題点をあげてくれ」
「ルミナより、様々な問題が起こることは想定できますが、この宇宙戦艦ルミナス一家であればうまく解決できることは間違いなし、です」
「ルミ姉に賛成な人は手を挙げて」
すぐにノバがはいっと手を上げて、ルミナの心意気を補強する。
「ルミナより、はいハルト船長、全員賛成です」
「総員、わかった、ではいくぞ」
「おーっ!」
ブリッジに鬨の声が上がる。
テンションマシマシで、惑星エリシア攻略作戦が始まる。
「ルミナより、再び衛星ステーションから警告です」
「どんなのがきた?」
「従わなければ、攻撃する、です」
「よし、じゃあ攻撃してもらおうか、リリア出番だ、火器管制フルオプションで起動!」
「リリア了解、まずはプラズマキャノン管制準備完了」
「ルミナより、衛星軌道上の正体不明な宇宙船より第一波攻撃接近します」
「おおっ、威嚇なしでいきなりきたか、遠慮ない連中だな」
「ルミナより、あと3分で到達」
「リリアへ、プラズマキャノン、目標敵攻撃、照準固定して」