#その181 ああ、あそこは・・・おいしかったよなあ
#その181
インターワープステーション3の管制官が宇宙戦艦ルミナスを誘導する信号を送ってくる。それに従ってルミナスはIWS3に入港する。
「艦長、接岸しましたよ!」
ノバが嬉しそうに報告する。
「よし、じゃあまずはステーションの利用チャージだな」
ハルトはそういうと利用チャージの支払い手続きをする。するとすぐに許可状が届く。
「よし、じゃあみんな、ステーション内を見て回ろうか、どこへ行こうかな?」
ハルトがそう考えていると・・・
「艦長さん、私お買い物に行きたいです!」
ティアナが手を挙げる。そしてルミナもそれに同意する。
「そうね、せっかくだからみんなでショッピングしましょうよ」
こうして一行は宇宙港内の大型ショッピングモールに向かう。
そこはまるでハルトが元居た世界を再現したような雰囲気だ。そしてハルト達がまず向かったのは・・・
「艦長!あれ美味しいんだよねえ」
ノバが目をキラキラさせる。
「ああ、ラーメンかあ・・・」
「そうそう、あれ美味しいんだよねえ」
ノバは待ちきれない様子である。まず一行はモール内のレストランを見学する。
「ここってお魚が食べられるんですねえ!」
リリアが感心する。
「ああ、あそこは・・・おいしかったよなあ」
ハルトは遠い目をしながら元の世界のおいしかった料理の数々を思い出す。
「でも、ティアナには悪いけど全員が実体を持って料理を本当に食べることができるようになるまで待つことにするよ」
ハルトはそう答える。
「はい、私もそう思います」
ティアナも同意するが・・・
「えー!私ラーメン食べたいのに!」
ノバはごねる。
「まあ、そのうち食べられるようになるさ」
ハルトはみんなをなだめ、一行はレストランをあとにする。そして次に一行が訪れたのは・・・