#その178 えっ、俺、みなさんの共有物になっちゃったの?
#その178
ルミナはちょっと意地悪したくなってハルトとティアナの間に割り込む。
「えっ、ルミナとは昨日一緒だったよね」
「ハルトさん、毎日一緒に寝ちゃいけないんですかね?ティアナだったらいいってこと?」
「いやいやいやいや!別にルミナと寝るのがどうのっていう訳じゃなくてさ」
ハルトはあわてて弁解する。
「もうハルトさんったらぁ!」
そういうとルミナも腕を組んでほっぺをぷくっと膨らませる。
そんなしぐさも可愛いらしい。そして・・・ ティアナはため息を一つつくと、悲しげに部屋を出ていこうとする。
「ティアナも一緒に寝ましょうよ」
ルミナがティアナを呼び止める。
「ルミ姉さん、ほんとご一緒させてもらっていいの?」
「もちろんいいのよ、ハルト艦長はみんなのものなんだからね」
「えっ、俺、みなさんの共有物になっちゃったの?」
「ハルトさんは黙っていてください」
ハルトはルミナに強く言われてしゅんとなる。
「ありがとう、ルミ姉さん!」
ティアナはルミナに抱きついて礼を言う。そんな様子も微笑ましくて可愛いらしい。
「さてと、今夜はもう遅いからこのまま3人一緒に寝ましょうね」
そういうとルミナは早速ベッドの準備をする。そして・・・
「じゃーん!このサイズのベッドなら3人余裕で眠れますね!」
確かに三人で寝ても十分な広さだ。しかもマイクロマシン製のマットレスなのでふわふわして気持 ちいい。
「さあ、ハルトさん、寝ましょう」
ルミナはそういうとティアナと一緒にベッドに潜り込む。
「もう!ハルトさんはこっちですよ!」
そしてルミナはハルトの右腕をしっかりつかむ。そのしぐさはまるで子供みたいだ。
「じゃあ、こっちはティアナでいいかな?」
ハルトは左腕をティアナに差し出す。すると・・・
「はい、私はここです!」
ティアナはハルトの左腕に抱きつく。そしてそんな様子をにこにこしながらハルトが見ている。
そして・・・
「それじゃ寝るよ」