#その174 ハルトさん、横、いい・・・
#その174
「そうだよ、いいよぉ」
リリアが答える。そしてティアナはにっこりする。
「艦長より総員へ、全員揃ったところで、惑星エリシアに向けて出発しよう」
「了解!」
「よし、ノバ、インターワープステーション3までのナビゲートを頼む」
「ノバより艦長、ここからIWS3まで2日ってとこだよ」
「ノバ了解、その航路でいいぞ」
「艦長より総員へ、本艦はIWS3に向けて巡航に入ったので、2日間は交替で休憩するように、以上」
「わーい、休みだー」
ノバはリリアとティアナを連れてさっそくブリッジを飛び出していく。
「ルミナ、俺も艦長室でちょっと休憩するからな」
「ルミナより艦長、了解」
ルミナはここまで言うと艦内通信をハルトダイレクトに切り替える。
「後で、お邪魔しても、いい?」
「・・・もちろん、待ってるよ」
「うん、じゃ後でね」
そういうとルミナは胸元で小さく手を振ってブリッジを飛び出していく。ハルトは艦長室に戻ると、久々にシャワーを浴びて、ベッドに飛び込む。
「ああ、疲れたなあ」
ハルトはそういうとすぐにうとうとしてしまう・・・
「ハルトさん、横いい・・・」
気が付くとルミナがベッドの横にいてハルトに軽く触れている。
「ん?あ、ルミナか?」
「もう、ハルトさんったら、寝ちゃうんだもん」
ルミナはアリスにマイクロマシンで作ってもらって可愛らしいピンクのワンピースを着用している。ルミナはマイクロマシン製造の衣服を着用することで、ハルトはルミナの肉体を意識できるようになる。
「ごめん、ごめん、シャワー浴びてベッドに横になったらもう意識が遠のいちゃって・・・」
「いいんですよ」
ルミナはにっこりする。
「ねえハルトさん、艦のみんなはいい人ばかりでよかったですね」