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#その171 こんなお嬢をサルじみたノバとケモミミリリアに預けるなんて、人選を間違えたか

#その171


「ルミナさん、えっと、戻るところだったと思います」

「ティアナ、それまでどこにいたかわかるか?」


「ハルト艦長、IWインターワープを3回通過したことは覚えていますが、眠らされていて鮮明な記憶はないです。ごめんなさい。」


「ルミナ、ティアナはどうやら人質としてどこぞの国に軟禁されていたんじゃなかろうか」

「艦長、私もそんな気がします」


「ってことは、ティアナをエリシアにこのまま連れて行くのは正解かどうかはわからんなあ」


「艦長、そうですね、まずエリシアに潜入して、状況をしっかり確認してからティアナを渡すなり、他へ逃がすなり考えてはどうでしょうか?」


「おいティアナ、聞いていたか?」

「ハルト艦長、だいたいは聞いていました」


「ま、とにかく惑星エリシアを目指すとするか」

 ハルトはそうつぶやくがまだ迷いがある。惑星エリシアを目指すのであれば、IWS3に行かなくてはならない。


 ティアナはずいぶん回復したので、医療カプセルから出すことにする。


「ノバとリリア、医務室に来てくれ。」

 ハルトに呼ばれて二人は医務室にやって来る。


「今日でティアナをカプセルから出すから、二人で面倒見てやってくれないか」

 ハルトに言われて二人はうれしそうにうなずく。


「ティアナ、ノバだよ、この艦ではナビゲータ兼機関長なんだ、よろしくね」

「ティアナ、リリアです、戦闘長だよ、よろしくね」


「ノバさん、リリアさん、ティアナです、よろしくお願いいたします」


 ティアナはそういうと二人に深々とお辞儀をする。その所作には気品と育ちの良さが現れている。まさにいいとこのお嬢様らしい。


 こんなお嬢をサルじみたノバとケモミミリリアに預けるなんて、人選を間違えたかと一瞬後悔したが、ハルトがこんな若い女の子の面倒を見れば、ルミナが黙っていないだろう。


「よし、自己紹介が終わったところで、ティアナに服を見繕ってやってくれ、後は適当に遊んでやってな」


「艦長、了解!」


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