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#その17 ハルトはルミナに言われたとおりの場所を画面から探してチェックを入れる

#その17


 ハルトは元気よく返事をすると書類を受け取り席に戻る。そして、3Dルミナとの会話を再開する。


「ねえルミナさん、作業希望場所を申し出ることができるんだけど、どこならいいかなあ」

 コロニーのことを全く知らないハルトは3Dルミナに尋ねる。


「ハルトさん、そうですね、宇宙港近くよりもちょっと離れたこのあたりにデブリは多いように思います。ここをチェックしてください」

 ハルトはルミナに言われたとおりの場所を画面から探してチェックを入れる。


「勤務は今からOK、とよし、これで送信」

 ハルトは書類を全て回収会社に転送する。すぐに返事が来るので、ハルトは確認する。


「ルミナさん、コロニーデブリ回収会社から返事が来たよ、すぐに面接してくれるようだから行ってみるね」

「ハルトさん、良い会社だといいですね」

 ハルトはそういうと、マップに記載された場所を目的地にセットする。


 マップの案内より先にルミナが教えてくれるので、スムーズに到着することができる。


 デブリ回収会社はハルトの想像以上にちゃんとした会社である。面接ではデブリ回収の大切さと困難さを説明される。応募者が限られているために、採用を前提とした面接である。


「アマギハルトさん、応募ありがとうございます。もちろん採用させていただきます」

 担当の女性はそういうと、ハルトに書類を渡す。


「これからすぐにでも働きたいのですが、可能でしょうか」

「もちろん可能ですよ、歓迎されるでしょう」


 ハルトの申し出に、会社を出て、港にある現場事務所に連れていかれる。そこでハルトは待機している作業者達に紹介され、すぐに装備についてのレクチャを受ける。


「これがデブリを回収するための装備だ。」

 ハルトは作業用の宇宙服を着せられる。


「このスーツの空気圧が一定以下になると、自動的に酸素供給が始まるようになっている。だから、絶対に宇宙空間で脱いじゃだめだぞ!」


 ハルトはその説明にうんうんとうなずく。そして、現場事務所からコロニーの外縁部にあるデブリ集積所まで移動する。


 そこにはすでに多くの作業員が待機しており、それぞれ担当するエリアに向かっているようだ。ハルトも自分の担当エリアに移動すると、既に現場事務所でレクチャーを受けた先輩作業員が待機している。


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