#その167 アスター号から未確認の小型エネルギー反応あり!
#その167
「ルミナより艦長、アスター号からの発信が途絶えています」
「ルミナ、アスター号の状況をスキャンできるか?」
ハルトがルミナに聞く。
「ルミナより艦長、今スキャン中です」
そして1分後・・・
「ルミナより艦長、アスター号から未確認の小型エネルギー反応あり!」
「ルミナ、何だ、こっちへの攻撃か?」
「いや、違います。もっと小さな、ポッドのようなものです」
「アリス、ドローンでいい、そのポッドに接近して、スキャンできないか?」
「アリスより艦長、お安い御用です」
アリスはそういうと、あっという間に小型調査ドローンを生成してしまう。
「アリスより艦長、スキャニングドローン生成完了、後部ハッチより射出できますよ」
「よしアリス、ドローン射出して」
「アリス、了解」
アリスはそういうと、後部ハッチからカタパルトを伸ばしてドローンをセットする。
「ノバお願いします、ドローンを未確認物体に届けてね」
「ノバ了解、ドローン航路入力完了、3,2,1、射出」
宇宙戦艦ルミナスより射出されたスキャニングドローンはノバが入力した航路に従って、戦闘宙域を飛行する。まもなく正体不明のポッドに接近する。
「アリスより艦長、ドローン接触しました、データスキャンします」
「アリス、頼む」
「アリス了解、はい、データスキャン開始・・・終了、データ表示します」
アリスはそう言うとモニターにデータを投影する。
「艦長、この物体は未確認のエネルギー反応を発する小型のポッドです」
アリスが報告する。
「わかった、ノバ、そのポッドを回収できるか?」
「はい!できるけど、回収していいの?」
ノバが聞く。
「ああ、回収してくれ」
「ノバ了解・・・ポッドをドローンにより確保!」
「よし、そのままポッドをこっちに回収だ」