#その166 リリアより艦長、宙賊船にプラズマキャノン命中!
#その166
そこには宙賊船から発射されたと思われるビーム砲がアスター号を襲っている。
「リリアへ、プラズマキャノンのエネルギー充填率は?」
「リリアより艦長、出力80%、いつでも撃てるよ」
「よし、出力80%で発射、アスター号を援助する」
「リリア了解、量子プラズマキャノン充填開始・・・50%・・・」
「カノンへ、50%から75%にチャージしてくれ」
「了解!」とカノンが応える。
「65%・・・70%・・・85%・・・」
宇宙戦艦ルミナスは海賊船の砲撃を避けながら徐々にアスター号に接近する。そしてついに接触した。
「了解!」
カノンが応える。
「65%・・・70%・・・85%・・・」
「リリア、プラズマキャノン初弾発射まであと15秒・・・10秒・3,2,1・・撃て」
しゅいーん、宇宙空間を強烈な光が切り裂く。
「リリアより艦長、宙賊船にプラズマキャノン命中!」
今の発射によりルミナスの位置を知った宙賊艦より強力なエネルギー波が発射される。
「アリス、この間のシールドで回避してくれ」
「アリス了解、シールド展開」
艦前方に小型のシールドが展開される。
「リリア、シールド操作、敵エネルギー弾を反射してくれ」
「リリア了解、カノンがやるよ」
リリアはそういうとカノンをコプロセッサ代わりにして展開したシールドを敵エネルギー弾に当てて見事に防御する。
「リリアより、まずは防いだよ」
「リリア、カノン、よくやった、次も頼むよ」
「了解」
リリアとカノンの元気な声がブリッジに響く。
「ルミナスよりアスター号、そちらの状況はどうですか?」
「・・・・・」
ルミナの問いかけにアスター号からの返事がない。